昨日雪が降ったせいか、今日は寒いうえに風が強く全国的に底冷えする気象のようだ。大分寒そうなので、いつも日課のようになっている駒澤公園へのウォーキングもついさぼってしまった。明日以降も北海道では吹雪だし、北日本を中心に豪雪となりそうな様相である。
セルビアの山崎洋さんが2月にまた日本へ来られるという。メールで連絡を取っていたところ2月20日に在日セルビア大使館で表彰式があるので、私にも友人のひとりとして式に出席して欲しいという話を承った。よく聞いてみると今回は、山崎さんが表彰されるのではなく、奥さんの佳代子さんが表彰され、私は奥さんの友人ということでお呼ばれされるようだ。奥さんも詩人としてセルビアと、日本でも中々精力的な活動をされているが、どういう栄誉を授けられたのか今のところ寡聞にして承知していない。表彰式を済ませて奥さんは一足先にセルビアに帰られるが、山崎さんはしばらく東京に滞在しているということなので、小旅行を計画してみた。
最初は箱根一泊の旅を考えたが、積雪の恐れがあり車では少々心配なので、湘南地方を立体的に見学しようと考えてみた。小田急ロマンスカーで江の島へ行き、ランチに「さざえの壺焼き」を食して江の島展望塔から富士山を眺望し、江ノ電で七里ガ浜沿いに鎌倉へ周り、鎌倉の寺社を見学しようとのプランである。早速このプランを山崎さんに伝えたところ、江の島は小学生の時以来だと大いに乗り気だったので、この計画を進めたいと思っている。
早速ゼミの仲間にも声をかけて同行者を募ることにした。
さて、渦中の「イスラム国」人質問題は昨日からまったく動きが見られず、完全に膠着状態になったままである。ヨルダン人パイロットの安否がヨルダン国内で取り沙汰され、政府もパイロットの安全が確認されない以上リシャウィ死刑囚を解放しないと頑なな態度に終始している。果たしてパイロットは無事でいるのか。それさえ確認できないとすると、後藤健二さんの解放はとても覚束ない。
一方で、この人質問題に対するアメリカ政府のコメントがすっかり聞かれなくなってしまった。このような場合過去の例では、アメリカは世界の警察官としての自負から積極的に発言していたが、先日サキ報道官が日本もヨルダンもテロ集団と交渉すべきではないし、両国ともアメリカの考えを分かってくれると思うと、暗に日本とヨルダンにプレッシャーをかける言い方をしていた。それに対してもうひとり別の報道官も同じような考えを述べたが、その場でその報道官は記者団から昨年アルカイーダと交渉の上過激派テロ集団と人質交換を行ったのは、主義と持論に悖るのではないかと厳しく追及され、日本とヨルダンの行動を容認するとアメリカの考えを翻した。サキ報道官は、アメリカの人質交換は軍人同士の交換であり、今度のケースとは違うと言い訳とも取れる詭弁を弄していた。その後この件でアメリカ政府から一向に納得させる至言が出されていない。
アメリカのご都合主義が、ここへ来て日米同盟問題でも見えてきたし、「イスラム国」の人質問題でも露骨に顕れてきた。お互いに同盟国と言っても異なる方向を見ている。一体本音はどうだろうか。ありきたりだが、正しいと信じることを行うことが、一番相手を納得させ信頼を勝ち得る早道ではないだろうか。