4373.2019年5月3日(金) 憲法改正議論はまだ不充分

 今日は憲法記念日である。1947年の今日新憲法が施行されたのを記念して翌48年に制定された国民の祝日である。しかし、メディアでは相変わらず平成から令和に変わった新元号と、それに伴って即位された天皇陛下や皇室にまつわる話題の方が大きく取り上げられている。

 今憲法改正が巷で議論されている中で、安倍首相は来年には憲法改正の道筋をつけたいと願っているが、国会で正式に議論されていない。それは、野党各党から改正のための憲法審査会で審議を拒否されていることと、与党内でも公明党が改正に慎重な態度でいるからである。今日憲法改正を目指す団体の会合に、安倍首相はビデオメッセージを送り、自衛隊の明記など憲法改正を実現し、来年の施行を目指す考えを改めて示した。

 現行憲法改正議論を始めることに対して国民はほぼ8割が賛成しているという。しかし、改正に賛成かとなるとそうではない。憲法改正を考える機運は高まっているかとの朝日の世論調査では、72%が高まっていないと応えている。自民党支持者ですら60%以上が高まっていないと見ている。

 自民党政権が考えているほど憲法改正論者は多くはないと読み取れる。そのためにはまだ時期は熟していないと思う。しかし、メディアは憲法改正是か非かと考える材料と機会を積極的に国民に提供する必要があると考えている。

 さて、国内では上記のように令和の天皇即位が明るい話題を提供しているが、同じ王国のタイ皇室でもおめでたいニュースがあった。それは、同じく国民の象徴でもある66歳のワチラロンコン国王が、一昨日40歳のステイダー妃と4度目の結婚式を挙げられ、明日4日に慌ただしく戴冠式を行うと発表されたことである。ステイダー妃は元タイ航空の客室乗務員で、その後王室を警護する部隊の幹部になったという。先代の故プミポン国王とシリキット王妃がタイ国民から広く敬愛されていたが、果たして新国王・新王妃は国民からどれほど国民の気持ちを繋ぎ止められることが出来るだろうか。

2019年5月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com