4338.2019年3月29日(金) 国内外で話題の選挙

 このところ国内外ともに選挙の話題が多い。気になったのは、24日に行われたタイ総選挙の最終開票結果がまだ公表されていないことである。ちょっと遅いのではないだろうか。これでは総選挙前から懸念されていた民主化へのステップが元の木阿弥になるような感がする。タイは今まで通り軍政が続いて当分民主化は望み薄だろうか。

 そして、29日にはこのところエルドアン大統領の独裁色が強くなってきたトルコで総選挙が実施されるが、果たして内外から批判が高まっているエルドアン大統領が、どれだけ国民の声を受け入れた政治を実施出来るのか注目を集めている。

 更にインドでも4月から5月にかけて連邦下院選挙が行われる予定である。特に今年1月に全インド会議派委員会がウッタル・プラデシュ州書記長にブリヤンカ・ガンジー・ヴァドラ氏を任命したことが注目を集めている。彼女は曾祖父がネルー初代首相、祖母がインディラ・ガンジー元首相、父も暗殺されたラジーブ・ガンジー元首相、兄も最大野党国民会議派ラルフ・ガンジー党首という名門出身で、抜群の知名度と多数の支援者、巧みなスピーチから王制復古と期待されているようだ。

 翻って日本でも4月7日に実施される統一地方選挙へ向けた選挙戦が始まった。すでに11道府県の知事選、6政令都市市長選を始め、県会議員選、市町村議員選なども告示された。

 この中で最も注目を集めているのが、大阪府知事及び大阪市長選だと思う。日本維新の会の念願である都構想を今回改めて打ち出し、知事と市長を入れ替えて立候補させて悲願成就に挑む。これまで相互に協力しあってきた日本維新の会と自民・公明党との間に亀裂が生じた。自ら孤立の道を選んだ日本維新の党は、自民・公明と対決してライバルとして戦うことになった。一方北海道は4期務めた高橋はるみ知事は立候補せず、来夏行われる参院選北海道選挙区で立つと見られている。立候補者は自民党が推す鈴木直道・前夕張市長と野党統一候補の石川知裕・元衆院議員の一騎打ちである。

 福岡、島根、福井、徳島の地方4県の知事選では、これまで圧倒的に強い自民党基盤のおかげで自民党候補が圧勝している。しかし、今年はそれぞれで自民党内での内部分裂のせいで保守分裂選挙となった。

 自宅周辺には拡声器を大きく鳴らして走る選挙カーがまだやって来ない。ポスターやパンフレットがポストに投入されるだけで済んでいるが、その内騒がしくなることだろう。今回は特に地方議会の立候補者が減少したことが話題になっている。これも過疎化の影響を受けているのだろうか。

 さて、春来る。今日今年のプロ野球が開幕した。選抜高校野球も花盛りで、応援している龍谷大平安高校は今日の2回戦で盛岡大付属高を9-1で破り、ベスト・エイトに進出した。何とか勝ち上がって欲しいものである。

2019年3月29日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com