4336.2019年3月27日(水) タイ総選挙は民主的と言えるだろうか。

 都内はすでに桜の開花宣言が出されているが、わが家の近くの桜並木はまだ蕾程度である。いずれ満開の花を咲かせてくれることだろう。今日も青空であるが、陽気は寒い。

 24日に行われた総選挙の最終結果がまだ公表されないタイでは、過去5年間軍事政権下で政治活動が禁止されていた。今回の総選挙は民主化へのテストとされている。陸軍司令官だったプラユット暫定首相派と元首相のタクシン派が争っている。タクシン派が農村を地盤にしているのに対して、軍政派は財閥や都市の中間層を支持母体としている。タイの国会は上院250名、下院500名の構成から成っているが、上院議員は全員軍部から選出されるため、ライバル党は下院で大幅に議席を獲得しなければ実権は得られない。軍政派は下院で4分の1の議席を確保出来れば、首相の座を確保出来る。こんな理不尽な制度になったのは、2年前に軍政下で公布された憲法により軍の実権が守られる制度になったからである。しかし、これで果たして民主化への道が切り開かれるだろうか。

 初めて訪れた外国がタイで、良い印象を持つことが出来て、新婚旅行にもタイを再訪しただけに思い込みも強い。タイのことが時折頭の中をよぎる。何とか根が純朴なタイ国民がのびのびと生活出来る民主的な国に戻って欲しいと願わざるを得ない。

 ついては、昨日当ブログで指摘したが、アメリカのトランプ政権がシリア・ゴラン高原へのイスラエルの主権を認めたことに対して、昨日国連安全保障理事会のヨーロッパ5か国がイスラエルの主権は認めないと声明を発表した。安保理事国15か国のうちヨーロッパの全理事国が同調した。当然である。更に「武力による領土の併合は国際法で禁じられている。一方的な境界変更の宣言は国連憲章などに反する」と手厳しい内容である。こうまで言われてはアメリカも立つ瀬がないのではないか。トランプ流儀を推し進めるなら、遠からずアメリカは孤立無援化するぞ! さあどうする! トランプわがまま大王!

2019年3月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com