4308.2019年2月27日(水) 2回目の米朝首脳会談始まる。

 今日、明日の2日間ベトナムのハノイで開催されている米朝首脳会談のニュースでメディアは持ち切りである。昨日午後北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が、平壌から中国を縦断してお召列車でハノイ入りした。一方のアメリカのトランプ大統領も夜遅く大統領専用機「エア・フォースワン」でハノイ入りした。会場がハノイに設営されたことは、世界中の注目が集まり経済成長著しいベトナムにとっては絶好の国家のPRチャンスであり、多くの制約を課せられながらも会談成功のための舞台作りの準備に取り掛かっている。

 昨晩になって一旦は金委員長が宿泊するホテル内に設営されたアメリカの記者室が、国際メディアセンターに移設させられた。当初予定された会場、ダナンからハノイに変わったのも北朝鮮側の要求だったこともあり、アメリカは今会談で2度目の譲歩を余儀なくされることになった。

 いよいよ昨年6月に次ぐ2度目の首脳会談は、今晩開かれるが、あれほど強気一辺倒のトランプ大統領がどういうわけか、最近になって北朝鮮に対してやや低姿勢になり、その話し合いの成果が果たしてアメリカが望むものになるか、疑問になってきた。

 会談の最大の焦点は、アメリカが要求する非核化の実現であり、それに対して北朝鮮が具体的な非核化措置をどの程度提示してアメリカがどのような見返りを与えるのかが、大きなポイントである。

 昨年の首脳会談では、かなり強気だったトランプ大統領が金委員長に非核化を迫り、これを北朝鮮が受け入れ、アメリカは経済制裁を解くことに決めたと理解していた。ところが、北朝鮮は核実験こそ行ってはいないものの、核施設は廃絶してはおらず、これでは永久的な非核化にはつながらないとして宙ぶらりんの状態である。

 果たして今回の会談ではどう結論づけられるだろうか。このところアメリカ国内では、トランプ大統領のやることなすことすべて功を奏さず一向に国内で点数を稼げていない。逆に考えてもこれまでいかなる政治的な成果を上げただろうか。僅かに対中国問題で貿易赤字に対する中国側の歩み寄りにより、多少成果を上げた程度であろう。トランプ大統領は、成果と信頼を取り戻すことができるだろうか。

 2日間の会談の成果を待ちたいと思う。

2019年2月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com