4273.2019年1月24日(木) 日韓両国で非難合戦

 昨日日ロ関係が厳しくなったと書いたばかりだが、このところ日韓関係も異常な事態になってきた。長らく従軍慰安婦問題が大きな話題になっていたが、昨年10月韓国最高裁に当たる大審院で戦時中日本企業に徴用され強制的に働かされたという徴用工に対して日本企業の賠償を認める判決が下って、またひとつ難しい問題が浮上してきた。そこへ先月日本の海上自衛隊機に対して韓国海軍艦艇がレーダー照射を行ったことが問題になった。この直近の照射問題が問題を拗らせている。

 日本の防衛省が韓国艇に照射されたと言えば、韓国国防省はその事実はないと言い、日本が証拠を示せば、証拠にならないと言いながら、今度は日本の海上自衛隊哨戒機が低空で韓国艦艇に威嚇飛行を行ったとして強く糾弾すると非難した。韓国はこれは挑発行為であり、このような行為が繰り返される場合韓国軍は自衛権的措置を取ると軍事的行動も辞さないとする強い不満を表明した。同時にこの種の情報を各国に流している有様である。最初に自衛隊機に照射していながら、その事実を認めず、証拠も提出せず、今度は日本に罪をなすりつけるような言質を弄している。従軍慰安婦問題にしろ、徴用工問題にせよ、いずれも1965年に結ばれた日韓請求権協定でこの問題は解決していた筈である。徴用工問題では、文在寅・韓国大統領は3権分立上司法の判断には従わざるを得ないとの発言には、国際法が国内法に優先するとの認識がまったく見えない。レーダー照射問題を隠すために新たな哨戒機低空飛行をでっち上げたようにも受け取れる。

 ネット上には、韓国との国交を断絶すべきだと過激な意見も見られる。ここは日韓両国の政治家、外務省関係者が実務レベルでじっくり話し合い、まずは誤解を解く努力をしなければ、話は大きくなるばかりで両国の関係は冷え込む一方である。

2019年1月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com