4243.2018年12月25日(火) 「にっぽん丸」の心豊かなる船旅

 朝7時にアラームですっきり起きて朝食を執り中突堤旅客ターミナルへ行く。そこはホテルの2階という好立地にあるが、直通のルートがなく一旦外へ出てホテル・ビルへ再び入りチェックインする。手続きを済ませて勇躍「にっぽん丸」へ乗り込む。出帆に先立ち緊急時の脱出方法などの説明を受けてから船は神戸港を離れた。空は晴れていたので、やや寒かったが心地よい。その後船内ツアーに参加してざっと船内各施設を見学する。

 船室へ戻ると川野恵一郎ゼネラルマネージャーから不意に電話があり、部屋を訪ねると言うので待っていると何と川野氏と商船三井客船社長の山口直彦氏が挨拶に来られた。我々が来年金婚式を迎えるというので、船室には挨拶状とお菓子を差し入れしていただいていたが、先般特賞に当選した折に目録をいただき嶋田常務と挨拶を交わしていたので、常務から連絡があったのではないだろうか、とにかく恐縮した。嶋田氏には、近日「にっぽん丸」乗船についてエッセイを書きますと約束したので、約束はきちんと守らないといけない。JAPAN NOW観光情報紙が1月下旬に発行されるので、そのコラム欄に書こうと思っている。

 素晴らしい天候で甲板を歩いていても若干寒いが、気分がいい。食事を含めて全体的に中々サービスが好い。団らん室は飲み物と軽食が無料で子どもたちの賑やかな声がうるさいくらいである。

 この「にっぽん丸」は、22,472㌧で「飛鳥」の半分である。船の長さは160mで、平時17.6ノットのスピードだそうだから時速32㎞ほどになる。ひとつ驚いたのは、レストランのウェイター、ウェイトレスのほとんどがアジア系外国人であることだが、外国人船客に備えてそういうバイリンガル・スタッフを揃えているのだろう。

 船は南下し右に淡路島を見ながら紀伊水道を超え、紀伊半島に沿って潮岬沖を通り東に向かうが、僅か1泊2日のクルージングながらリラックスした気分に浸れる。3日ぐらい航海を続けられれば、充実した楽しい旅になるであろうが、そうなると費用もバカにならない。だが、この1泊2日程度ならそれほど負担にならないと思う。偶には思い切って船旅も思い出としても、精神上も良いのではないかと思う。

 午後には、「にっぽん丸アカデミー」で池田良徳大坂府立大名誉教授の船舶に関する専門的な話を優しく解説した講座があり、ディナー前には風船のパフォーマンスがあり、充分楽しませてくれた。ディナーもフルコースの中々豪華なもてなしにすっかり舞い上がってしまった。特賞でクルージングに当たるようなことがなければ、このような豪華な船旅に参加することは終生なかっただろう。その意味で、ラッキーだったと思う。船室から水平線に沈む真っ赤な太陽を見ることが出来たことも良い思い出となった今晩は良い夢を見られそうだ。

 さて、テレビで知ったが、今日の日経平均株価1,010円も下がり、2万円を切ったのは驚きである。ダウ平均にかなり影響を受けているが、ダウも1896年以来の大幅値下がりとはこれまたびっくりである。経済通と自称するトランプ大統領だが、彼の見境のない暴言が大幅値下げの最大の原因だと思う。やはりトランプ大統領は世界中の発展の足を引っ張っている。1日も早く辞めてもらいたいものである。

2018年12月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com