4188.2018年10月31日(水) バカげたハローウィンはもう止めたらどうか。

 また今年もハローウィンの季節がやって来た。はっきり言ってこれほど無意味なお祭り騒ぎは、今では他にはないと思う。もうそろそろうんざりである。特に毎年のように警察沙汰に巻き込まれる若者たちの脱線ぶりには、渋谷区も手を焼いている。主催者がいないから、注意のしようもない。どうしてこんなバカ騒ぎが定着してしまったのだろうか。

 もともと起源はケルト人と言われたその目的は秋の収穫を祝い、悪霊を追い出す宗教的な意味があったが、今ではその意味も薄れつつある。日本で目立つようになったのは、1990年代の後半からで、子どもの祭りというより、今ではコスプレで大人が仮装するのが定番となっている。

 個人的には、1976年秋にアメリカ・マサチューセッツ州ニューベッドフォードへ旧文部省教員海外視察団として初めて現地の小学校を訪問した時、生徒たちが仮装した姿で歓迎してくれた時初めて知った。素朴な微笑ましい行事だと思った。子どもたちがカボチャをくり抜いた仮面をかぶって「クリック アンド トリート」と叫びながら地域の住宅を巡ってはケーキをいただいていた行動が微笑ましく映ったものだ。同行した先生方もこのハローウィンをその時までまったく知らなかった。

 それが20年も経ってから日本でも流行り出した。今では子どもの行事を大人が奪ってしまったような印象である。オリジナルの良さがすっかり失われてしまった。しかも純粋さが消え失せ、おふざけや、はた迷惑ばかりで、無軌道な若者たちを益々増長させている。最近では、お茶目な訪日外国人が一緒になって騒いでいるケースもある。28には予行演習のつもりか渋谷のスクランブル交差点で若者が軽トラックを横転させるような荒っぽい行為をやっていた。逮捕者も出た。また、仮面を着けているので気づかれないと思っているのか、すれ違いざまに女性の身体に触れる痴漢まがいの行為を行う卑劣な若者がいるそうだ。

 今では、このハローウィンは本来の主旨から大きく離れて、地域社会から顰蹙を買っていると言える。社会にとって何のメリットもないハローウィンをもう好い加減に自制させる時期に来ているのではないか。

2018年10月31日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com