4186.2018年10月29日(月) 強まる一方の「自国ファースト」

 毎年恒例の高校同期生会が藤沢市の商工会館で開かれた。同期生400人の内、今日の出席者は75人だったが、今年傘寿を迎えた集まりの割には、出席率は好い方かも知れない。来年は幹事が決まっているが、再来年はどうなるか分からない。

 来年2019年はラグビー・ワールドカップ開催、2020年は東京オリンピック開催、そして2021年は母校創立100周年記念式典が行われる。これを目標にもうひと踏ん張りしようと思う。

 帰りに大塚さんと喫茶店で四方山話をしたが、彼からアメリカの連邦準備制度理事会(FRB)がアメリカ政府の資金が入っておらず、ロンドンやベルリンのロスチャイルドなどほとんど外国金融資本の資金で賄われていると聞いて驚いた。寡聞にして知らなかった。日銀もその55%しか政府が投資していないようだが、残りの45%が不明だという。どうして不明なのだろうか。メディアはこういう点を追求しない。彼はこういうことに実に詳しい。帰宅してみると詳細な資料をメールで送ってくれた。

 さて、このところ国際社会が騒がしい。一昨日アメリカ・ペンシルベニア州ピッツバーグのシナゴーグ(ユダヤ教の礼拝所)で銃乱射事件が起き、11人が亡くなった。カトリックの福音派を大きな支持母体とするトランプ大統領は、長女イバンカ夫妻がユダヤ教徒でもあり、容疑者に対して「こうした犯罪は迅速に裁かれるべきで、死刑のケースだ」と憎しみを露わにした。前日民主党有力者への不審物郵送容疑者に対しては、意にも介さない素振りだったが、事の善悪は別にして自らに対して敵対的と見るや容赦しない。思想的に同じと受け取ると擁護する。その典型はトランプ氏が事あるごとに言う「アメリカ・ファースト」に表れている。

 最近保護主義的、かつ極右傾向が益々強まっていると思っていたところ、今度はブラジル大統領に極右の社会自由党からジャイル・ボルソナーロ氏が選出された。ブラジルのトランプと言われている人物である。ボルソナーロ氏は女性や黒人に対してこれまで度々無礼な差別発言をして物議を醸してきた。

 ヨーロッパでも保守主義的傾向が強まっており、世界的にナショナリズムが高まっている。その一方で、ドイツでは先週バイエルン州議会選挙で敗北したのに続き、昨日フランクフルトのあるヘッセン州議会選挙でも、メルケル首相率いるキリスト教民主同盟が再び敗れた。難民受け入れに寛容だったメルケル首相は厳しい選挙戦を強いられたが、ドイツでも保護主義色が強まった結果が示されたわけである。このまま各国が保護主義色を強めるようになったら、各国間の外交関係は鼻白いものになるのではないかと懸念される。

2018年10月29日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com