4156.2018年9月29日(土) 大型台風24号、本土を直撃か。

 数日前から南方洋上に発達していた大型の台風24号が日本へ向かうと予想されていたが、今日沖縄へ上陸した。これから奄美群島から九州、西日本を通り日本列島へ襲来しそうで、明日から明後日にかけて関東へもやってくると歓迎されざる天気予報である。とにかく今年は台風の直撃によって全国的に大きな被害を受けた。北海道では地震の影響もあり、寒さが厳しくなる折自宅を破壊されて避難所生活を強いられている人たちにとっては、一層厳しい生活を迎えることになる。

 台風24号襲来に備えて今月4日台風21号によって大きな被害を被った関西空港は、明朝からまる1日滑走路を閉鎖することを決定した。関西地区では鉄道会社がかなり間引き運転をすると公表しているし、大坂市内の百貨店は明日1日臨時閉店を決めた。先の台風被害の反省から、予め事前に備えて被害を極力食い止めようとの考えのようである。

 明日は沖縄県知事選の投開票日でもある。今日は投票前日で本来なら候補者たちが、最後の追い込みをかけるところだが、降雨が激しく候補者は誰ひとり街頭には立たなかったようである。故翁長前知事の遺志を受け継ぐ玉城デニー候補に対して、自民・公明の支持を得た保守系の佐喜眞候補の接戦が予想される中で、この台風は選挙にどんな影響を与えるだろうか。

 さて、そんな折も折、昨日夕刻インドネシアのスラウェシ島でM7.5の地震があった。3mの津波を伴い、現在までに384人が犠牲となった。しかし、これは島のパルという市内だけの被害者であり、近辺市町村の被害状況は通信網が途絶していて分からない。まだまだこれから犠牲者は増え続けるだろう。滑稽と言っては失礼だとは思うが、この津波はインドネシア国家防災省が津波警戒警報を解除した後にやって来たというから甘い判断だったと思わざるを得ない。

 この地震については、現地で昨日午後6時、日本時間で7時だったが、昨日日本の国内テレビではどこも伝えていなかった。朝刊を見て初めて事の重大さを知ったほどである。日本のテレビ局が何を思ったのか、現時点で400人近い犠牲者が出た大惨事を昨日中はまったく報道しなかったというのは、これは正確、公正、平等、真実、即効性などを社是とするメディアとしては、滑稽を通り越して失態と言えるのではないだろうか。

 日本のメディアは、伝えるべきことを伝えなかったり、伝えなくても好いことを伝えたり、一般庶民の感覚からずれていると思うことがしばしばある。普段国民との距離が乖離している証左ではないだろうか。インドネシア地震災害の被害状況が気がかりだが、メディアの鈍感さも気になる。

2018年9月29日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com