4154.2018年9月27日(木) 日米貿易交渉は日本に不利では?

 昨晩のニューヨークで行われた日米首脳会談で、安倍首相とトランプ大統領は懸案の日米通商問題を話し合った。首相は2国間で新たな関税交渉を始めるということと、アメリカが要求している日本車の対米輸出への高関税措置を日米間で交渉中は発動しないことを確認したということで、凡その懸案は先へ進んだようなニュアンスの言葉を漏らしていたが、実際は安倍首相がトランプ大統領の手の中で踊らされていたように見受けられた。取り敢えず一難去ったような印象を与えたように見えるが、露骨な保護貿易主義を掲げるトランプ大統領に一本取られたように思える。

 それにしてもトランプ大統領は、どうしてこうもえげつないパフォーマンスばかり演じるのだろうか。昨日のアメリカと自らを自画自賛したスピーチには総会議場で各国首脳から呆れたと見られる失笑、嘲笑があり、流石にトランプ氏はその後のスピーチでは言葉を慎んだという。

 結論としては日米首脳会談の結果は、一時しのぎはあっても最終的には「日本譲歩」と見られている。これから日本はアメリカとどういう付き合い方をしていくのか。

 さて、秋のお彼岸が過ぎたばかりの今日午後、かつてお世話になった三軒茶屋の西澤さんのお宅へ伺った。西澤さんご夫妻のご仏壇でお線香をあげさせてもらい、ご冥福をお祈りしてきた。西澤さんは2004年2月に亡くなられ、奥様は昨年秋逝かれた。西澤さんには在職中仕事の面で随分お世話になった。とりわけ昭和46年に西澤さんが戦時中所属していた「加藤隼戦斗隊」(六四会)のビルマ戦跡慰霊団には多くの思い出があり、懐かしい。その当時ビルマ方面へのツアーはほ国内でとんど計画されておらず、五里霧中の中を自力で戦跡慰霊団を企画開発した。集客は長年六四会幹事をやっておられたので、西澤さんにお任せしたが、旅行の手配面では個人的なコネを頼りにひとりでビルマへ出かけて私なりの交渉と工夫でツアーを作り上げ、幸い現地メディアで報道されるほどの大成功を納め、その後15年も続いた。それがきっかけとなり、他の陸軍航空部隊のビルマ慰霊団を実施するチャンスを得たり、それが旧厚生省主宰の太平洋戦争戦没者遺骨収集事業の20年間に亙る受注に繋がったということが言える。これらはすべて西澤さんのお力添えに端を発したもので、いくら感謝してもし過ぎることはない。

 西澤さんのご葬儀以後、亡くなられてから奥様が体調を崩されたこともあって今日初めてお線香をあげさせていただいたが、長い間失礼してしまった。漸くご仏前に感謝の気持ちをお伝えして、一先ずホッとしている。

 昭和40年代は国際社会ではあまり出番のないビルマ(現ミヤンマー)だったが、今日俄かに良い意味でなく脚光を浴びているのがロヒンギャ難民問題である。ビルマに責任はないのに、問題を起こした当事者であるイギリスが、素知らぬ顔で責任逃れな言動を行っている。許しがたいことである。西澤さんが生きていたら何と思われるだろうか。人一倍ビルマへの愛情の深い西澤さんならどういう行動に出られるだろうか。

 いずれにせよ西澤さんの御霊にお参り出来て良かった。肩の荷が下りたような気がする。

2018年9月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com