4134.2018年9月7日(金) 北海道地震の後遺症が心配である。

 昨日の北海道地震は衝撃的だった。道内が停電、断水に加えて交通手段の航空機と鉄道がすべて運休になって、生活者にとってはあまりにも厳しい自然災害だった。今日もテレビで復旧作業の様子を細かく映していたが、山崩れを起こした山並みの様子と震源地近くの液状化現象が少々異常である。

 新聞写真で見ても震源地周辺の連なる山並みの山崩れは信じられないほど同じ光景が山頂近くに見られる。くずれた土砂は谷間を縫って流れ出し、一部は住宅を破壊することになる。どうも土質が柔らかいようで、水分を多く含んだ土壌が住宅地で液状化現象になって表れているようだ。

 航空機は運休が続いているが、JR北海道新幹線は上下線とも復旧した。北海道が孤立状態になって小樽港からフェリーで帰京した旅行者がホッとした顔で地獄図を話していた。停電となっていた電力も半分ほど復旧したようだ。全面復旧にはまだ1週間以上必要なようである。北海道にはこれから雨が降ると予報が出ており、しかも何日か続くそうだから心配である。地盤が大分緩んでいるところへまた雨が降れば、再び液状化現象が起きる可能性が高い。まだまだ気を許せないようだ。

 住民がこの苦難に挫けることなく、再生へ向けて進んで欲しい。

 この地震のせいで、今日告示された自民党総裁選挙も影響を考慮して3日間選挙活動を自粛することを申し合わせた。投開票は20日に行われる。総裁3期目に臨む安倍首相と石破茂元幹事長の一騎打ちになる。国会議員票では圧倒的に首相有利であるが、自民党員票は石破氏が有利とされている。ただ、議員票については主要派閥は安倍首相を支持すると公表したが、政策、実力、人間性よりもポスト安倍を意識した派閥力学によって首相に近寄ったというのが、一般的な見方である。どちらが制しても日本の次の総理大臣になる。だが、6年間首相の座にいる安倍首相には、森友、加計学園問題で見られるように後ろめたさが付いて離れない。その点を突いたのが、石破氏のモットー「正直」「公正」だろう。清潔さという点では石破氏の方がすっきりしているが、所詮同じ穴のムジナである。奇妙な仕掛けだけは慎んでもらいたいものである。

2018年9月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com