4133.2018年9月6日(木) 北海道で震度7の大地震発生

 今朝起きてテレビニュースを観てびっくりした。夜中の3時過ぎに北海道南西部を中心に道内各地に大きな地震があり、山崩れなどで家屋が倒壊し、一瞬にして北海道295万戸が停電になった。ブラックアウトと言い、電力供給のバランスが崩れたからだそうである。マグニチュード6.7で震源地が北海道内陸というのは初めてだそうだ。札幌の新千歳空港は閉鎖され、道内は一時すべての鉄道が運休になってしまった。昨日関西地方で荒れ狂った台風21号の襲来に引き続く大災害である。

 一昨日の台風21号の影響で、関西地方では海上の関西国際空港が高潮により滑走路が冠水して使用出来なくなり、併せて本土との連絡橋にタンカーが衝突して空港が孤立状態になったばかりである。関西空港の再開もはっきりせず、停電の空港内に閉じ込められた利用客はやっとバスと船で空港から解放されたばかりである。空港自体が閉鎖されたことにより海外への出入国者が利用出来なくなったことと、貨物便が飛べなくなったことにより経済的にも大きな打撃を与えそうだ。

 とにかく今年は自然災害が多かった。西日本集中豪雨の傷跡が癒されないうちに、台風21号の襲来があり、そして今暁の北海道地震である。テレビ画面で観ると札幌市内のアスファルト道路が上下にくねって穴が開き、液状化現象を示しており、これでは当分車が走ることは難しい。震源地では震度7を記録し、樹木が生えた山々がもろく崩れている。町の交差点などでも信号機が点灯しないため警察官が手旗信号で誘導して車はゆっくり走行する状態である。商店のガラスは壊れ、店内の電灯は消え、まるでゴーストタウンである。1999年夏トルコで大地震に遭った時には驚いたが、国内でこういう場面に出会ったことはない。現地で生活している人たちの苦労は並大抵ではないと思う。

 自衛隊を主に消防、警察が復旧作業に当たっている。停電も大規模になったが、ブラックアウトの原因となったのは、全北海道消費電力の約半分を提供していた、震源地に近い北海道電力苫東厚真火力発電所からの電力供給が止まったのが大きいようだ。需給のバランス上電力の復旧には1週間が必要だとされている。一日も早く復旧されるよう願っている。

 さて、中国のアフリカへの経済支援攻勢について昨日の本欄に取り上げたが、今朝の朝日新聞記事によると中国国民がこの6.6兆円もの巨額支援は無駄遣いで、その前に彼らの生活の改善に使われるべきだとか、貧困の子どもたちが飢えに苦しんでいるとか、ネット上に不満が噴出して当局が封じ込めに躍起になっているようだ。政府の上層部は、アフリカのために行動して彼らに貸しを作り自らは大きな顔が出来ると思っているようだが、国内の下層階級の人たちにとっては無視されて、「ふざけるな!」というのが本当の気持ちだろう。

 中国政府の海外支援策が、国の威信とか、国家の体面や存在感の拡大ばかり考えて、自国の国民のことを十分考えていないことが一番問題である。

2018年9月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com