4131.2018年9月4日(火) 台風21号、各地に甚大な被害を及ぼす。

 1週間ほど前に南方洋上で発生した巨大な台風21号が日本本土に向かっているとずっと予報されていたが、今日現実に襲ってきた。今年発生した最大級の台風で、正午ごろ室戸岬に上陸し毎時60㎞のスピードで関西を襲い、北陸石川県を通り日本海へ抜けて行った。ところが台風の進行につれて強風を周囲に引っ張っていったため、通過ルートの周辺に風を呼び込み、それは関東地方にまで及んでいる。各地に相当な被害を及ぼしている。

 午後3時ごろネットには、「台風21号神戸市付近に再上陸」「台風10府県で68万人に避難勧告」「近畿四国で記録的潮位」「台風徳島市の新町川が逆流」など、珍しく台風関連ニュースが溢れていた。関西国際空港では最大瞬間風速が58.1mを記録した。

 その関西空港の連絡橋に停泊中のタンカーが煽られて衝突し、橋、タンカーともに破壊された。その連絡橋は立体構造になっていて上部を車道、下部を鉄道が走っている。橋が破壊されたためJR、南海電鉄も運行を止めている。そのため関西空港には約3千名の利用者と空港関係職員約2千名が孤立状態になった。一部停電状態にもなっており、冷房が効かず、電話も一部不通になっている。明日以降どうやって閉じ込められた人々を開放するのか、空港自体も一部水没して機能不全を来しており、明日以降どうこの閉塞状況を解消するのか、今度ばかりは台風一過というわけには行かないようだ。

 交通機関は航空機を始め、鉄道もかなり支障を来たし運休となった路線も多い。新幹線は東海道、山陽新幹線はすべてストップした。驚いたのは西日本と京阪神地区の鉄道在来線が午後になってすべて運休となってしまったことである。

 我が家の周辺でも時々雨が降っていたが、それ以上に風が狂ったようにビュービューいいながら吹きまくり、吹いては止み、止んでは吹くという状態で一日中風雨に驚かされていた。書斎の窓から外を見ていると50mほど先の宮前公園内の大きな樹木を始め、隣家、我が家の庭木が左右に大きく揺れている。これほど強い風雨は久しぶりである。

 テレビでは朝から晩まで台風関連ニュースを流している。

 さて、海外ニュースで残念なのは、今年開業200年を迎えたばかりのブラジルのリオ国立博物館が2日夜火災を起こし、全焼してしまったことである。古代人類の歴史的な資料、標本など約2千万点が消失してしまい専門家からはしきりに惜しまれている。一番惜しまれるのは、アメリカ大陸で最も古い人類の骸骨だったという。火災の原因はまだ分からないが、国民は財政的に苦しい政府が前々から消火設備の設置を指摘されていながら、設備を取りつけなかったからだと怒っている。

2018年9月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com