4123.2018年8月27日(月) 第2の天安門事件に発展か?

 このところ中国では、習近平国家主席を大々的に持ち上げる宣伝広告は影を潜めているようだ。習主席のポスターに墨汁をかけた女性の写真が大きく報道され、これを気にした政府当局が宣伝を手控えたというのが真相らしい。

 言論の自由を抑圧している中国政府と中国共産党が、広い中国国内をすべて権力と腕力で押さえつけようとの考えがそもそも間違っている。

 去る24日中国の労働争議に絡んで、学生ら50人余りが警察に身柄を拘束された。1989年発生した天安門事件を思い出すことになる。労働争議が起きていた広東省深圳の機械製造メーカーで会社側と対立していた同社従業員を支援するグループが、ネットで支援を呼びかけたところ駆け付けた学生らを当局が騒動挑発の疑いで拘束したという。少々過剰反応ではないだろうか。争議のきっかけは長時間労働や従業員への罰金制度など、不当な待遇に対する従業員側の改善要求だった。従業員たちは労働組合の設立も求めたがこれも認められなかった。今の中国では、組織に対する反抗は決して認められないばかりか、非愛国者と決めつける。特に今回は労働者を支援する声が学生にも広がって、これが燎原の火の如く国内の隅々まで広がり天安門事件の二の舞になることをを当局は恐れたのだろう。学生たちを弾圧して学生の間にこの流れが広がることを恐れているのだ。そのため、この流れを何とかして断ち切りたい。新華社通信は、身勝手にも外国のせいにしている。西側のNGO組織が外から資金援助を行い、それを受けた中国人が違法行為を重ねて騒動を煽ったと宣伝し、敵対行動による陰謀と決めつけている。とにかく言論の自由を徹底的に抑圧し排除し、あくまで自分たちのやり方が正しいと主張する姿勢では、このような動きは決してなくならない。今の中国の指導部はそれが分からず、強権的な言動に固執するようでは世界の真っ当な流れとは乖離し、シンパサイザーはどんどん中国から離れていくだろう。

 恐るべきは、こういう中国独自の覇権主義的手法を一帯一路の中で拡大させようとして関係諸国へ輸出することである。

 さて、今日は5日連続の猛暑日である。夕刻になって突然雷鳴が轟き激しい雨が吹き付けてきた。関東各地で局地的に激しい天候異変が起きている。夜8時頃には世田谷区でも1時間に110㎜の豪雨をもたらした。間もなく夏も終わると言うのに暑さは厳しく、雨も激しい。いつまで続くのかこの異常気象は

2018年8月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com