4092.2018年7月27日(金) 「しんぶん赤旗」紙に鳩山友紀夫元首相

 一昔前に鳩山由紀夫という3流の総理大臣がいた。民主党ブームに乗ってあれよあれよという間に総理の座に上り詰めた。しかし、あまりにも軽佻浮薄な言動に間もなく国民から愛想をつかされ、これという実績を上げることなくその任にあること僅か9カ月で退任し、政界から足を洗い在野で勝手気ままな行動をしている御仁である。

 総理在職中最も信用を失墜したのは、沖縄に関する発言である。沖縄の米軍基地について「沖縄から米軍基地をなくす」「最低でも沖縄県外に移設する」と大見えを切っておきながら、何ひとつ約束を守れなかった。首相としてはあまりにも軽薄でありお粗末でもあり、軽率な発言が多かった。鳩山首相の節操のない政権運営により、以後与党だった民主党、社民党、国民新党は大きな挫折に遭うことになる。今日の1強他弱の政界地図は、鳩山政権の無能で粗雑なかじ取りにより定着したと言える。

 その鳩山氏が日本共産党の取材を受け、今日発行の「しんぶん赤旗」日曜版7月29日号紙上に取り上げられている。鳩山氏は共産党が提唱している「北東アジア平和協力構想」は自身の構想と重なり、日本の政治家で一番東アジアの平和について考えてくれているのが志位共産党委員長だとエライ持ち上げ方なのである。しかし、鳩山氏は日本の元首相としてのプライドもなくその肩書を日本人の恥さらしのように使われた人である。首相在任中の約束不履行はもちろん、辞めてからも元日本首相の肩書を利用し、利用されてきた。2012年イランのアフマディネジャド大統領と会談した後には、イラン政府に利用されて国際原子力機関(IAEA)を非難する声明を発して日本政府を慌てさせたり、韓国の慰安婦像の前で土下座をして韓国人を喜ばせる一方で国内では顰蹙を買ったり、その言動は国際的にも大きな物議を醸した。序ながら、その当時脚光を浴びた民主党若手政治家の中には、前原誠司・元外相や、細野豪志・元幹事長らがいたが、いずれも約束を守らない不誠実な利己主義の政治家で、今日活躍の場が与えられていないのもムベなるかなと思う。

 「赤旗」に依れば、鳩山氏はその反省とお詫びから今日度々沖縄を訪れ県民とともに座り込みを行っているというが、こんな人物が安倍政権の対米追従外交を厳しく批判するとは、まるでトンチンカンである。特に日本政府は、対北朝鮮問題で、トランプ大統領に梯子を外された意味がよく分かっていないと主張し、最近の自民党の一連のスキャンダルについて厳しく問い詰め、その挙句に安倍改憲反対、辺野古基地建設反対、原発ノーと言い、安保法制も反対だと主張する。もともと保守本流だった鳩山氏の一貫性を欠いた、無節操が、なぜか野党共闘を強く主張する。鳩山氏は自分の行ったことがまるで分かっていないし、反省もしていない。

 「友愛」の理念を広めるためにいとも簡単に「由紀夫」から「友紀夫」に改名したという。親からもらった名前を特に意味があるとは思えない理由で変えてしまうなんて軽薄のそしりを免れないと思う。「政治とは愛である」と言ってみたり、どこまでノー天気な人なのかと思う。共産党もこんな不誠実な人にはあまり近寄らない方が良いのではないだろうか。

 さて、一昨日まで炎暑が続いていたが、昨日辺りからやや涼しくなった。台風12号の接近のせいである。いつものルートとは異なり南方から北上して日本本土の東方洋上に逸れて行くものであるが、明日には関東に上陸して西方へ向かうというから異常である。明日の東京は雨が予想されるため、墨田川花火は翌日に延期されることに決まった。

 今日は朝鮮戦争休戦65周年に当たる。未だに終戦とはならない。この辺りは米朝の間で駆け引きが行われているのだろう。

2018年7月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com