今日通常国会が閉会した。実質的にはすでに一昨日参議院で参院6議席増法案とカジノ法案の通過で閉会したようなものである。今国会ははっきり言って「デタラメ」と「ウソツキ」の国会だった。森友学園、加計学園問題の疑念が生まれてから一向に解決しない。嘘をつき、書類をごまかし、改ざんして首相夫妻がともに森友学園に忖度してしらばっくれている。加計学園獣医学部新設に関しても、首相が加計理事長と友人である隠れ蓑の下に密かに便宜を図り、獣医学部開設へ協力した。首相は丁寧に、真摯に応えると言っておきながら、スキャンダルは闇のまま今国会では巧みに追求を逃げ切った。
しかし、よく考えてみてこんな自堕落な国家の運営の在り方が、あるだろうか。その間高級官僚の不祥事が後から後から明らかにされそのゴミも掃除し切れないうちにすべて闇に葬られた。夫妻揃って怪しげな安倍首相が、1強政治体制のぼかしに乗って乗り切った。直近の世論調査によると、通過した法案のうち、①参議院6議席増員、②カジノ法案、はいずれも圧倒的に反対意見が多い。それでも傲慢な安倍政権は、敢えて国民の反対を押し切った。日本は民主国家と言えるのだろうか。
9月に行われる自民党総裁選挙で3度目の当選を目論んでいる安倍首相は、ここへ来て自民党内支持者層も固まり安心したのか、やりたい放題である。麻生財務相も首相と同じ穴のムジナ的行動をしているが、2人は「選択」7月号に「アベノウスラワライ」と称する怪獣に見立てられこんな風に皮肉っぽく描写されている。
「日本の政治を薄ら笑いが覆っている。国会中継となるとテレビを消す。首相と副総理兼財務相の薄ら笑いを見たくないのである。野党議員の質問中、必ずやこの2人は薄ら笑いを浮かべる。馬鹿笑いなら許せるが、相手をばかにしたように、声を出さずに、かすかに笑うのである。野党を小ばかにし、質疑をおろそかにしているからだ。何を聞かれても、紋切り型で否認一点張り。およそ虚偽の疑いに満ちた答弁もけしからぬが、あの薄ら笑いはもっとけしからぬ~」。
こんな2人が国の最高権力者であり、第2の権力者である。何かぞっとしてくる。
アメリカでもトランプ大統領に対する非難が囂々と巻き起こっている。特に最近のプーチン・ロシア大統領との会談、及び記者会見の内容が厳しく非難されている。アメリカのCIA機関の結論よりプーチン大統領の言い分を高く評価したことが、節操がないとして糾弾されている。さらに、その点で追及されると発言を訂正さえしているていたらくである。これで11月に行われる中間選挙に与党共和党は勝てると思っているのだろうか。
今日は外へ出なかったが、昨日までと同じようにかなりの暑さで岐阜県郡上八幡では39.8℃を記録して今日の国内最高だったそうだ。京都も連続8日間38℃を超えて、あまりの炎暑に24日に計画されている祇園祭の後の祭りと言われる八坂神社の花笠巡行が中止されることになった。この異常な暑さは日本の文化まで台無しにしている。