4064.2018年6月29日(金) 日本代表チーム、決勝トーナメントへ進出

 昨晩から今朝へかけてロシアのボルゴグラードで行われたサッカー・ワールドカップの対ポーランド戦で日本は0-1で敗れたが、決勝トーナメント進出が決まった。FIFAランクは61位であるが、世界の16強入りである。

 この試合で日本は敗れたので、決勝進出は微妙だった。1次リーグH組で日本はセネガルに対して勝ち点、得失点差、総得点で並び、直接対戦でも引き分けたため、珍しくもフェアプレーポイントによる警告・退場数が少なかったため、H組でコロンビアに次いで2位となり、決勝へ進出することになった。

 今朝から各テレビ局は大騒ぎでこの経緯と結果を伝えている。この試合の平均視聴率は44.2%で、最高視聴率は54%だったというからすごい。生憎中継を観なかったので、日本の決勝進出が決定した大事な試合で、全国民のうち観なかった半数の人に分類されることになった。まぁ真夜中だったので、ご勘弁いただきたいと思っている。

 ただ、決勝進出はコロンビア・セネガル戦の結果次第になったせいもあり、残り10数分になってから日本は0-1のスコアのままタイムアップを迎えるため積極的に攻めず、自陣内でパス・ワークを繰り返していた。それが、海外では消極的と非難され、かなり評判を落としている。

 しかし、いかに観客にとってつまらない試合であろうと、消極作戦もひとつの作戦として考えられることであり、これにクレームをつけるようなら、リーグ戦スタイルを止めて、すべてトーナメント形式に改めるべきではないかと思う。残念ながら、あまり後味の好い決勝トーナメント進出とはならなかった。

 決勝トーナメントでは、強豪ベルギーと顔を合わせるが、キックオフは日本時間の7月3日午前3時だそうだから、次戦は決勝トーナメントとは言え、どれほどの日本人ファンがテレビ観戦するだろうか。

 さて、今日の駒澤大学マスコミ公開講座で、戦前と戦後の新聞の文章構成に大きな違いがあることを、山田克講師から当時の新聞を参考に伺った。新聞記事では5W1Hを基本に、逆三角形で文を締めるものと講義された。興味深かったのは、戦前の記事は面白おかしく講談調で書かれている。例えば、昭和11年に起きた3大事件「2.26事件」「阿部定事件」「黒豹脱走事件」のうち、当時上野動物園から黒豹が脱走、捕獲された事実を5W1Hに囚われず興味深い文調で記事にしている。加えて文章上に句点がまったくなく文章の切れ目が分からないことや、文章の冒頭部分で1文字送ることをしていないことにやや違和感を抱いた。この戦前、戦後の新聞記事の違いについては詩人・谷川俊太郎氏と仏文学者・多田道太郎氏が討論していると伺った。昔の新聞コピーを読んでみると現代の新聞とのいろいろな違いが分かって興味深い。中々面白い講義だった。

2018年6月29日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com