先日の寒さはどこへやら今日は大分暖かい。最近両ふくらはぎが痛むのも運動不足がひとつの原因と思って、今日久しぶりに駒沢公園へウォーキングに出かけた。土曜日というせいもあり、家族連れを中心に多くの人が自由に散策を楽しんでいた。陸上競技場から威勢の好い声援が聞こえたので、スタンドへ入ってみると東京都高校陸上競技大会の競技中だった。しばらく観ていたが、60年以上も前我々が運動していた頃に比べて今の高校生は随分恵まれた環境の中で競技することが出来ると羨ましく思った。
さて、いま国会は財務省関係案件の後始末に追われて忙しい。加計学園関連で首相秘書官だった柳瀬唯夫氏が一昨日衆議院参考人喚問に呼ばれた。この人の嘘は明らかに嘘と分かるような嘘だが、巧妙に否認するだけで周囲がみんな騙されている。首相と加計学園の関係を遠ざけようとして、加計学園所在の愛媛県と今治市の担当者と首相官邸で会っていながら記憶にないと逃げていたが、昨日中村県知事が柳瀬氏から受け取った名詞を見せて柳瀬氏発言の不整合性について厳しい見解を述べた。一時国会答弁で記憶にないと言っていたが、その記憶が蘇ってきたらしい。こんな騙しのテクニックがいつまでも通用するわけがない。
一方で森友学園国有地払い下げ問題では、近畿財務局と森友学園の間で交わされた文書は、佐川宣壽・前理財局長が廃棄したため手元にはないと応えていたが、これも実在することが分かった。防衛省でもないとされたPKO活動の日報がその後発見されたり、よくもまぁ国会で大それた大嘘がつけるものだ。役人の嘘艦砲射撃に国民は振り回されている。
日本は現在経済が順調な足取りを辿っているので、国民が路頭に迷うことはないが、政治家と官僚が国民のために働かず、狂って羽目を外すことがしばしばあるので、彼らの動きから決して目を離すことは出来ない。出来の悪い政治家は選挙で落選させれば済むが、高級官僚についてはどう人事をやったらいいのか、我々国民にはその手段を持たないだけにやりきれない。困ったものである。
それにしてもこういう嘘つき人間が、役人としては出世するらしい。中央官庁というところは、真面な人間が住めないような魔界みたいなところだと思う。