4011.2018年5月7日(月) プーチン大統領、長期政権へまた一歩

 昨日でゴールデンウィークも終ったが、途端に天候が崩れて西日本では降雨が激しくなった。夕方には都内でも雨が降り出した。山では家族連れが遭難したり、ハワイではキラウエア火山が噴火して村落に二酸化硫黄が立ち込めてきた。それでも今年の連休は、天候に恵まれたこともあり、交通機関の利用者が増えたという。長~い連休も国民の間にどうやら定着してきたようだ。

 今日ロシアではプーチン大統領の4度目の就任式が行われた。初めて大統領に就任したのは2000年である。これでまた2024年まであの冷酷な表情の男がロシアの舵取りを行うのだ。第2期と第3期の間はメドベジェフ大統領だったが、プーチン氏が首相として実権を手離さなかったので、このまま任期を全うすれば、ほぼ4半世紀に亘って最高権力者の地位に留まることになる。3月行われた大統領選では、有力な対立候補者である野党指導者のアレクセイ・ナワリヌイ氏が、立候補資格を取り消されて立候補出来なかったこともあり、プーチン氏は80%近い得票率で4選された。しかし、昨日プーチン氏の就任に反対する市民団体のデモが行われ、約1,600人の拘束者を出した。

 2年前クリミア半島をウクライナから強奪しロシアに編入した強権は、国民に対して外に対して力で抑えつける安心感を抱かせる一方で、海外では益々警戒感が高まっている。クリミア奪取でロシアは今アメリカとEUから制裁措置を受けている。最近クリミア周辺で小競り合いがあり、現地では緊張感が高まっている。プーチン氏はウクライナ政府がクリミアで破壊工作を行ったとして報復措置をとると警告した。どうもプーチン大統領は戦うことがお好きのようだ。

 ロシアの脅威に対抗するため、アメリカは、先週7年前に解散した第2艦隊を近々再編成すると発表した。大西洋海域で活動する第2艦隊は、ロシアの動きを警戒して再編されたと言われている。ロシアの経済指標もこのところ下がりっぱなしで経済的に苦しくなっている。気力満々でロシアの国威高揚には熱心な大統領ではあるが、問題はどうやって経済を立て直すことが出来るかということである。

2018年5月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com