4009.2018年5月5日(土) 子どもの日に大人のニュースいろいろ

 今日は祭日「こどもの日」だが、見たところあまり鯉のぼりが見られない。ちょっと寂しい気がする。連休も明日の日曜日が最後になるので、例年通り旅行客の移動で交通機関が大分混んでいるようだ。

 さて、びっくりニュースと期待を持たせるニュースが入って来た。前者は今年のノーベル文学賞決定が見送りになり、来年の受賞者と併せて来年2人が同時受賞者になるというニュースだ。受賞者を選考するスウェーデン・アカデミーにとっては随分信用失墜の騒ぎがあったようである。同アカデミー女性会員の夫がレイプ疑惑のうえに、受賞者名を外部に漏らした疑いが出ていた。どうも組織内の改革派と守旧派の勢力争いが複雑に絡んでいるようで、何ともすっきりしない。

 日本人としては、今年こそ村上春樹に文学賞をと願っていただけに、些か拍子抜けである。一昨年は歌手ボブ・デイランに、昨年は日系人カズオ・イシグロ氏に栄誉が与えられ大分話題になっただけに今年は、また話題の人物かと期待されていたが、どうも組織内の問題で受賞者が決まらないとはお粗末である。

 先日は、ノーベル平和賞に南北朝鮮の首脳や、トランプ大統領が候補者として名が挙がるなど、ノーベル賞自体の価値を下げるようなことばかり表沙汰になって、さぞや泉下でアルフレッド・ノーベルも失望しているのではないだろうか。

 期待を持たせるニュースとは、ユネスコの世界遺産へ向けた登録で、諮問機関のイコモスが「長崎と天草地方の潜伏キリスタン関連遺産」について登録を勧告した。このまま順調に行けば、6月にバーレーンで開かれる世界遺産委員会で正式に決まる。潜伏キリスタンとは俗っぽく言えば隠れキリスタンのことで、関連施設は12カ所だが、その内長崎の大浦天主堂、平戸、五島の崎津教会を見学したことがある。もし登録されるなら私の世界遺産訪問個所も192カ所目になる。バーレーンの会議の結果を楽しみに待ちたいと思う。

 夕食後一息ついてテレビを観ていた時、不意に未知の女性から電話がかかって来た。よく聞いてみると会社勤めの頃度々スイスへ出かけていた時お世話になった、ガイドのヤスコ・シュランツさんが3年前に亡くなったということだった。今ご主人のピーターさんが来日して私と話したいと言っているという話だった。ピーターさんにもスイスで何度か会っているし、最初の私の出版記念会にご夫妻で出席してくれた。懐かしかったが、ヤスコさんが肺がんで亡くなったというのはショックだった。彼女とは毎年X’mas cardを交換していたが、このところ彼女からは届かなくなっていたので、首を傾げていた。素晴らしいガイドでいろいろ案内してもらったので、寂しい。

 明日スイスへ帰るというピーターさんとは、来年再来日の際食事しようという約束をして電話を切った。ヤスコさんは享年62歳だった。心よりご冥福をお祈りしたい。

2018年5月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com