4003.2018年4月29日(日) 柔道のルールやしきたりは変わったのか?

 昨日から連休が始まった。今年も比較的天候に恵まれ、各地の行楽地は賑わっているようだ。

 今日は昭和なら天皇誕生日に当たる祭日である。現在の元号「平成」もあと残り1年で終わる。今日は各地で昔からいろいろなスポーツや、催しが行われる。競馬なら「春の天皇賞」レースが知られ、柔道では武道館で全日本選手権が行われる。全日本体操選手権も昨日から開催されている。

 柔道では3連覇を狙っていた王子谷剛志選手を決勝で破った原沢久喜選手が3年ぶりの優勝を飾った。体操では、昨年まで10連勝だった絶対王者・内村航平選手が昨日あん馬で落下したマイナスが響いて3位に落ち、期待された白井健三選手が2位で予想もしていなかった順天堂大の谷川翔選手が逆転で初優勝した。久しぶりに柔道と体操をテレビで観戦したが、武道館の柔道試合会場に畳ではなく、マットレスが敷かれているのに驚いた。いつからこうなったのだろう。

 柔道と言えば、畳の上で戦うものと決めてかかっていたが、いつの間にか安っぽいマットレスに代わっているのにはちょっとがっかりした。全日本柔道連盟の公認用具(公認畳)規定を見ると、細かく公認畳について条件が決まっている。それはどうなったのだろうか。柔道の国際化とともに、ヨーロッパの柔道強国の発言権が強まり、ヨーロッパ人に好かれない畳が嫌われてルールを代えさせられてしまったのだろうか。

 もう一点試合を観ていて気になったことがある。戦っている2人の選手がだらしない柔道着の着用をしていることである。試合中帯から衣がはだけているのだ。以前は試合中に主審が試合を止め座らせてきちんと柔道着を帯で締め直させてから試合を再開していた。それが今日は、どの試合でもほとんどだらしない着方のまま戦っていた。これも本来の柔道のあるべき極意やしきたりとはかけ離れているのではないかと寂しく感じた。

 「温故知新」というようなことではないが、柔道の伝統的に秘めている習慣とか、哲学を知ろうとせず、簡単に見過ごすようなことはあまり好ましいことではないと思った次第である。

2018年4月29日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com