昨日韓国ソウル中央地裁は、朴槿恵元大統領に対して収賄、職権乱用などの罪で懲役24年、罰金約18億円の実刑判決を言い渡した。韓国では任期後有罪判決を受けた元大統領は、全斗煗、盧泰愚両氏に次いで3人目である。他に疑いをかけられた盧武鉉元大統領は自殺している。仮に朴槿恵氏の刑が確定すれば、現在66歳の朴槿恵氏が出獄するのは90歳の時である。国のためにリーダーとして活動していたが、手段を間違えたのか、私利私欲で恥ずべき罪を犯したのか、何とも言えないが、国民のリーダーとして強大な権力を有していた大統領がお縄頂戴とは、あまりにも悲しい出来事である。況して朴槿恵氏は在職中に暗殺された父朴正煕元大統領、同じく母親も暗殺された不幸な半生の中で、韓国国民から同情され、政治力を期待されて最高位に就いた。しかも、父親は韓国大統領史上で最も尊敬され、軍人でありながら慕われて大統領の中で最も高い人気を誇った人だった。その理由は、潔癖症で私利私欲に走らず、死亡時にはほとんど私有財産を残していなかったとの評判があった人物である。その父の背を見て育った朴槿恵氏が、そう簡単に甘言に乗って収賄なぞを行うだろうかとても信じられない。
それにしても現職大統領を弾劾し、罷免したように、最高権力者の大統領に選出しておきながら、一旦疑い出すと手のひらを返すように地獄門へ送る韓国人の心情は、とても我々日本人には理解出来ない。それが今に始まったことではないだけに、あまりにもドラスチック過ぎてその考えにはとてもついて行けない。
昨晩TV朝日「報道ステーション」にゲスト出演した元東京高検公安部長の弁護士・熊崎勝彦氏は、国情が違うとしてはっきりとは言わなかったが、それでも罪は重過ぎるように思うと感想を語っていた。
さて、「終活」と言えば、天からお迎えが来るのに備えて身の回りを整理しておくことで、高齢化社会になってしきりにこの言葉が使われる。これとは違うが写真の整理も中々大変で、整理しないまま堪り出すと次の手が打てなくなる。以前はまめにアルバムに写真を貼って1冊1冊整理していたが、その内に手抜きをしてアルバム作りを止めるや、写真が未整理のまま放置されて、いざ1枚の写真を探すとなると今や一仕事である。
現在執筆中の作品も、かなり古い写真を使用することになるが、ここぞと思ってしまっておいた筈のものが見つからない。今日も一日中家の中をあちこち探し回る体たらくである。子どものころから手元に保管した80年の人生分の写真を整理するのは容易なことではない。どういう保管方法が便利なのか、良い知恵はないものだろうか。