3979.2018年4月5日(木) 政治家の無能な対応

 1年ぶりで元小田急電鉄の八木さん、座間さんと新宿のハイアット・リージェンシーで会食をして積もる話に愉快なひと時を過ごした。年齢が近いせいもあるが、最近同窓会や同じ年代の集まりに行くと必ず何人かが亡くなったという話が出る。寂しい話であるが、元気なうちは外へ外へという志向が大切ではないかと考えている。その意味でも今日は有益な一日だった。

 このところ官庁の不祥事が次々と明るみに出て担当大臣はその尻拭いに大童である。防衛省が存在しないと言っていた陸上自衛隊のイラク派遣時の日報が、見つかった。しかもそれは昨年3月に自衛隊内では存在が確認されていたにも拘わらず防衛相に報告されていなかったものだ。昨年は南スーダン派遣の陸上自衛隊の日報も存在していないと国会で稲田防衛相が発表したが、これもその後存在が確認された。防衛省内では重要な事柄をトップの大臣に隠蔽している事実が明らかになり、シビリアン・コントロールが失われていることを示してしまった。財務省の議事録改ざんにしろ、防衛省の日報存在にしろ、役人が政治家を蔑ろにして自分たちの思うように政治を動かしているという実態が分かった。

 政治家の無気力は、外交分野でも明らかである。今日横浜港から横田基地へ飛来したアメリカ空軍の輸送機オスプレイ5機の日本への到着は、突然のようにアメリカ軍から通告があった。通告から横田到着までほんの数日しか余裕がなかった。横田周辺住民にとっては寝耳に水である。河野太郎外相は、3月中旬に在日米軍から通告を受けたが、米軍の口止めで打ち合わせが出来ないまま唐突な発表となった。日本国民より顔が米軍に向いているのだ。そして、あっという間のオスプレイの到着である。度々機体に故障があり、これまで沖縄では再三トラブルを引き起こしている。米軍が詳細を報告しないのは、日本を舐めてかかっているからである。

 貿易赤字を理由に日本に対して、鉄鋼やアルミの輸入に関して一方的に正規の関税に上乗せ課税を課すなどは、同盟関係にある友好国に対して取るべき態度ではなく、あまりにも節度を欠いている。

 そのアメリカでは、昨4日公民権運動の指導者マーチン・ルーサー・キング牧師が暗殺されて丁度50年を迎えた。アメリカは民主主義国家であることを声高に叫びながら、その気になれば出来る人種差別や銃保持による銃乱射事件発生を止めることも出来ない。自由主義圏のリーダーとしては、今や力を揮うことも出来ない。それに対して日本政府は唯々諾々とアメリカの言い分を聞くだけでなく、言うべきことはきちんと主張する矜持を持つべきである。日本政府は内政面でも、外交でももっと毅然として為すべきことをやってもらいたいものである。

  今日不具合のデスクトップ・パソコンは、ITコンサルタントの小糸氏が自宅へ寄って修理をしてくれて元へ戻った。ホッと一息である。後はノートPCが元通りに使えるようになれば、更にホッとする。

2018年4月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com