近所の宮前公園の桜も散り始め、やや寂しい気がする一方で、春爛漫だった程よい気温も更に上がって所によっては初夏の陽気だという。
スポーツも花盛りでパワハラ問題が注目を集めている女子アマレス、満員御礼続きはともかくスキャンダル続きの大相撲を除いては、プロ野球、選抜高校野球、サッカーJリーグ、女子サッカーアジア選手権、水泳日本選手権等々は盛り上がっている。そんな中で関心を呼んでいるのが、意外にもアメリカ・メジャーリーグ(MLB)関連のニュースである。
今最も注目を集めている選手は、今年日本ハム・ファイターズからカリフォルニア・エンゼルスへ移籍した大谷翔平選手で、昨日初先発して勝ち投手となった。その前日には指名打者として最初の打席で初ヒットを放っている。何より日米野球界で注目されているのは、珍しい投打の二刀流で才能を発揮していることだ。アメリカでも二刀流で成功したのは、100年前のベーブ・ルース以来として話題になっている。これからどうなるか分からないが、今後の大谷の野球人生に注目したい。
その他に最も関心を集めている選手は、何と言ってもイチロー選手だろう。今年44歳のイチローは、MLBでも18年目のシーズンを迎えた。日本での活躍も素晴らしかったが、アメリカへ渡った最初の2001年のシーズンから数々のタイトルを獲得し、2004年には84年ぶりというMLBシーズン最多安打を記録した。昨年までの日米通算4257安打は世界記録と言われる。今年は、3年間所属したフロリダ・マーリンズを離れてシーズン入り直前に古巣のシアトル・マリナーズへ復帰して早くも活躍している。温かく迎えたシアトル・ファンにイチローも感激しているようだ。通算出場記録も昨年まですでに3563試合を数え、これも世界記録である。アメリカのスポーツ紙もこの大谷とイチロー関連のニュースに関心を持って連日報道しているらしい。
この他にヤンキースの田中将大投手、シカゴ・カブスのダルビッシュ有投手、ドジャースの前田健太投手がそれぞれチームのエース格として活躍を期待されている。
MLBに人気を奪われかねない日本のプロ野球もうかうかしていられなくなった。最近のプロ野球はあまり面白くなくなり、テレビでもそれほど観戦しなくなった。今年もMLBから戻ってきたばかりの巨人軍上原投手やヤクルトの青木選手が、かつて所属していた球団で中心選手として活躍を期待されているのだから、ちょっと情けない気がしないでもない。その意味では若手のホープとして野球ファン垂涎の的だった早実高校在学中通算111本のホームランを放った日本ハムの清宮幸太郎選手が、体調不良による2軍落ちでシーズンに出遅れたのが残念である。