来年4月30日に今上天皇が退位され、翌5月1日に皇太子が新天皇として即位されることはすでに決定しているが、これらの儀式と相前後していくつか重要な儀式が行われる予定である。その最大級の行事「即位礼正殿の儀」が10月22日に行われることが決まった。それは国内外に天皇の即位を正式に宣言するのが目的である。その後11月14~15日に大嘗祭(だいじょうさい)が行われる。これは新穀を神様に備えて祈ることを意味している。ところが慣例としてそのための祭場「大嘗宮」を皇居内に建設しなければならない。今上天皇即位に際して建てられた大嘗宮は、約14億円かかったという。今ではそれを遥かに上回る公費が必要とされる。
概ね今上天皇即位の折の例を一応参考にするようだが、皇室行事は、一般人のそれとはかけ離れてひとつの祭事に時間と費用がかかる。また、憲法が定める国民主権や政教分離の原則との整合性が問題になる。原則的に宗教儀式に公金を使ったり、国家公務員が挙行に携わったりすることなどは憲法上疑義があるとされている。加えて「即位礼正殿の儀」では、天皇が国民の代表である首相より高い位置からお言葉を述べることも懸念されている。微妙な問題だが、このように憲法上問題にされそうな点がいくつかあるようだ。天皇、皇后の精神的な負担もかなり重い。また雅子皇太子妃が健康上勝れないことにも配慮して精神的、肉体的に新天皇、新皇后にあまりストレスを与えるようなことは避けなければならない。
今心配されているのは、「即位礼正殿の儀」の後に予定されている「饗宴の儀」の扱いである。今上天皇即位の折は、国内外から何と約3千人のゲストを招き、4日間で昼夜7回も開催したことがあり、これが天皇・皇后に相当な負担となったようだ。この規模を縮小することを検討しているようだが、海外の賓客を減らすのはかなり難しいらしい。
時代の流れも考えてもっと簡素化することは出来ないものだろうか。まだまだ時間はある。
さて、今日は春休みということで、奈良に住む長男の2人の娘が新幹線でやってきた。新横浜駅で横浜に住む二男家族4人と待ち合わせ昼食を楽しんだ。その後2人の娘たちが原宿の竹下通りへ行きたいということで妻が連れて行った。4月から高校生になるハンドボール選手の長女と中2生の二女は、やはり関心は世の現代娘と同じである。明日はディズニーシーへ連れて行くことになっているが、とても付き合い切れないので、これも妻が付き添うことになる。孫のお守りも中々大変であるが、2人とも素直で元気なのが好い。