日本ペンクラブ財務委員会が開かれた。一財務委員として赤字予算続きの来年度予算案をチェックし、黒字化へ向けた対策を考えることが大きな課題である。大雑把に言って、決算書類が一般の企業のそれと違ってやや分かり難い。民間の営業会社などと異なり一般社団法人として利益を上げることを目的にしているわけではないので、収益を上げる企画を考えることも必要だが、無駄な経費を削減することが重要である。
実際昨秋には、伊豆市・河津町主催の「ふるさとと文学」と称して川端康成に関するプロジェクトを共催した。今年も菊池寛について同じような企画が計画されている。
会議ではいろいろなアイディアも提案された。そのひとつは、毎度東京で開催する例会のうち、いくつかを地方都市で開催してみてはどうかということである。地方から出席した委員から出されたアイディアで、もし実施出来るなら地方会員の獲得に効果的であり、手ごろな会場費で地方の公立施設を利用することによって経費も節減出来るのではないかとの提案だった。東京にいては中々気づかない着眼である。やはり常設委員の決まりきった考えもそれなりに大事だが、異なった視点を持つ地方人の意見はより大切だとつくづく思った。
とにかく当面は財政面で不安のないようにしたうえで活気を注ぎ込むことである。