生憎その瞬間をテレビで観ずに後になってニュースで知ったのだが、明日閉会となる平昌オリンピックの土壇場で今大会から採用されたスピード・スケートのマス・スタートという新種目で、ほんの4日前に女子団体パシュートで優勝した日本チームのメンバーのひとり・高木菜那選手が金メダルを獲得し、初代女王となった。日本が獲得した金メダルはこれで4個となった。
また、女子カーリング3位決定戦で日本はイギリスを破り、銅メダルを獲得した。正に有終の美を飾ったと言えると思う。
さて、昨日、今日と大分気候が緩んできて、わが庭の梅花も大分綻んで来た。近々ウグイスがやって来てくれるだろうと楽しみにしている。ところが異常気象の今年は北陸地方に大雪を降らせ、今日は北海道・幌加内町で一晩に313㎝の積雪により道路は雪で埋まっている状態だ。実に48年ぶりの豪雪だそうである。明日も大雪の予報が出ており、雪国の人たちのご苦労が思いやられる。
午後幾分暖かいので、今年になって初めて駒沢公園へウォーキングに出かけた。公園はいつもと変わらず、家族連れや、ジョガーが多い。以前と同じようにもっと歩くことを習慣づけなければいけないと思ったのは、歩き出してしばらくしたら両足のふくらはぎ部分が痛み出したからだ。45分ほどして帰って来たが、痛みはほとんどなくなったので、出来るだけウォーキングは毎日というほどではないにせよ、以前のように回数を増やす必要がありそうだ。
さて、問題児のトランプ大統領が昨日ホワイト・ハウス内の高校生の前で銃乱射から守るために教職員に銃を持たせれば抑止力になると発言し、あまつさえ銃を所持した教職員にはボーナス支給を考えていると馬鹿げたことを述べた。これに対して全米教員連盟が激しく反発している。事件が起きた日、銃を持った警官が校内にいたにも拘わらず、対処出来なかったことから、こうした対策の限界も露呈した。トランプ大統領は、銃所有をこのままにしておく積りなのか。もう少し国民の生命を守ることを真剣に考えたらどうか。
そしてトランプ大統領は、今日になってまた節操のないことを言い出した。もう少し条件が良くなればTPPに戻っても好いなどと無責任な発言をしたのである。自分から勝手にTPPを出て行きながら、新たな貿易協定を提携出来ず、反って貿易環境が悪化したことから覆水を盆に返そうとしたのだろうが、そうは問屋が卸さないだろう。
そのトランプ大統領は、昨日平昌オリンピック閉会式に出席させるため、娘のイヴァンカ大統領補佐官を韓国へ派遣した。どうも身内への贔屓ぶりが目に余る。ある評論家に言わせると、娘に拍付けしていずれアメリカ初代女性大統領に仕向ける腹ではないかと述べていたが、さもありなむと思う。日本の政治家も今やほとんどその中心人物は世襲議員になったが、民主主義国家の牙城であるアメリカでさえ、世襲政治を思わせるような親族優先人事を行うとは、アメリカも堕落したものだと思う。
もうひとつ今日アメリカが世界中を驚かせたのは、昨年12月に発表したイスラエルのアメリカ大使館を首都テルアビブからエルサレムへ移転させる計画を前倒しして、来年中から今年5月に繰り上げるそうだ。イスラエル建国70周年記念日が今年5月で、この日に大使館移転を合せるという。これでパレスチナ自治区側の抵抗が一段と厳しいものになるだろう。
錠規制に後ろ向きなのは、大スポンサーである全米ライフル協会へのポーズであり、大使館移設は同じく強力な資金サポーターである在米ユダヤ人への忖度である。こういう身勝手で独断的行動が、ゆくゆくはアメリカが世界中の信頼を失うことになるのだが、トランプ大統領を始めアメリカ人には分からないのだろうか。