いつもHPにこのブログを書いて送信していたのだが、1週間ほど前に不意に送信が出来なくなった。いつもお世話になっているITコンサルタント小糸さんに自宅まで来てもらい、発信しているノートPCがキャッチする無線アンテナが機能していないらしいとの話である。解決するためにはそろそろ無線アンテナが寿命なので取り換える必要があるのではないかとアドバイスをいただいた。直ぐアンテナを交換するよう頼んで今日小糸さんにニュー・アンテナを持参してもらった。早速交換して微調整したところ、機能が回復した。やれやれである。こういう専門的なことになると素人の我々には中々原因が分からないし、修理なんて無理な話だが、幸い気軽に相談出来る専門家が傍にいてくれて大助かりである。
それにしてもIT業界は日進月歩の発展ぶりで、今や「高貴高齢者」は完全に置いてきぼりである。
さて、先日ビルマ(現ミャンマー)の3つの観光地を旅する番組「世界絶景紀行」を録画しておき、今日ゆっくり観た。かつての首都ラングーン(現ヤンゴン)、パガン(現バガン)、そしてカックー遺跡を紹介していたが、初めてビルマを訪れてから半世紀近くが経ち、その間何度も訪れているが、寡聞にしてカックーは名前すら知らなかった。地域内でパオ族とシャン族の争いがしばしば起きて、今世紀始めまで観光客の立ち入りが認められていなかったから知らないのも当然かもしれない。だが、パゴダが角付き合うようにぎっしり建てられた光景は中々のものである。ラングーンも、パガンも昔とあまり大きな変化はないが、どことなくかつての素朴な風情は失われているような気がした。一番驚いたのは、ラングーン市内の最も有名な観光スポットであるシュエタゴン・パゴダへ入る人から約830円の入場料を徴収していたことである。他のパゴダでもそうだった。元々ここは観光場所ではなく、信心深い仏教徒がお参りする場所で、神聖なるお祈りの場所である。毎日参拝する人も多い。彼らからも入場料を徴収するとしたら、簡単にお参り出来なくなる人が増えるのではないか。ビルマの物価から考えて入場料830円は、少々高いし、毎日お参りしている人にとって負担にならないのだろうか。
相変わらずこの国の実情は、あまり日本にも伝えられていない。民主化されたとは言え、そのためにリーダーとして目的を達したアウン・サン・スーチーさんも国家顧問として先頭に立ってはいるが、軍部に抑えられているのか、一時の勢いと華やかさが見られない。加えてバングラディッシュ国境のイスラム系難民ロヒンギャ族問題が厳しい国際世論に晒されている。私自身人一倍ビルマを愛しているだけに、現状では国内外に多くの問題を抱えていることが些か気がかりである。
何度か訪れたパガンや、まだ一度も見学したことがないカックー遺跡が他所の国の仏教遺跡とは一味違って魅力的で素晴らしいだけに、このまま日の目を見ないようになることだけは避けて欲しいものである。