ここ数日来最強の寒波が襲来すると言われていたが、本当に今日寒波がやって来た。今日の都心は、1970年以来48年ぶりに零下4℃を記録した。府中市内では零下8.2℃だったという。最も寒かったのは、北海道喜茂別町で何と零下31.3℃を記録したというからちょっと想像も出来ない寒さである。
さて、冬のオリンピック平昌五輪があと2週間で開幕である。開会式出席を中々決断しなかった安倍首相が、漸く腰を上げて出席を決断した。自民党内では昨今の韓国政府が慰安婦問題解決のための日韓合意の対応が履行されず、加えて文在寅大統領の発言が身勝手で日本を非難ばかりしていることから出席することに反対の意見が燻っているようだ。
しかし、五輪開会式に出席することと慰安婦問題を一応切り離して考えてはどうだろうか。首相は地球の裏側で開催されたリオ五輪閉会式にも出席している。いくら露骨な反日的言動があるにせよ、あんまり突っぱねていると近未来の両国外交関係に取返しがつかなくなることを憂慮する。ここは折角開かれる隣国の五輪でもあるので、出席してみることが「五輪憲章」にも適っているのではないかと思う。現地で日本選手を激励すれば、彼らも元気づけられきっと良い成績を上げてくれるに違いない。
今回の平昌五輪では、日本選手にもかなり金メダルの可能性があるようだ。昨年までの実績なら、恐らくフィギュア・スケートの羽生弓弦選手とスキー・ジャンプの高梨沙羅選手は間違いなく金を獲得出来ただろう。だが、今年は2人ともどうもすっきりしないので、どうなるかあまり楽観的な期待は持てない。他方で、女子スピード・スケートや、モーグル他の種目に期待が持てそうだ。それにしてもかつてはスキーと言えば、アルペン種目が圧倒的に人気もありスキーの王道と言われたものだが、今では種目が増えてどの種目がメインなのかよく分からなくなった。
冬季オリンピックと言えば、どうしても北半球の降雪国が主役となる。かつて1972年の札幌五輪で70m級ジャンプに日本選手が金、銀、銅を独占したことがあるが、偶々当時タイのパタヤ・ビーチにいた。日本国内のお祭り騒ぎを背に南国タイではテレビも新聞もまったく報道していなかった。
平昌に対する関心は過去の冬季五輪の中でも、内外ともに前評判がぱっとせず、人気が低調と言われているが、南北朝鮮の合同チームが参加することによって少しは明るい話題になりつつある。北朝鮮の駆け引きでまだ予断を許さないが、安倍首相も開会式に出席するようだから、何とかスポーツの祭典が盛大に、華やかに開催されるよう望みたい。