昨日4年ぶりの大雪による交通への影響が東京を中心に首都圏各地で表れている。高速道路は長い時間に亘って閉鎖され、長距離バスも大分運行中止になった。航空機も欠航便が多数出た。これまでの雪害とは変わった交通渋滞も伝えられた。そのひとつは、日本で一番長い道路下の山手トンネル内で10時間も渋滞した車が続出したことである。トンネル内の坂道を登れなくなったトレーラー車に続いて車が数珠つなぎに停まったまま時間を費やした。あちらこちらでバスも、トラックもスリップして事故を起こしている。いくらチェーンを巻いたり、滑り止めのタイヤを着けても雪を完全征服出来るわけではない。仕事ならやむを得ないかも知れないが、普通の人間はこんな大雪時は車で外出しない方が賢明だ。
実は、今日医者へ行くため雪解けの道だと承知しながら、バスに乗った。だがバス道路からはほとんど雪が消えている。そのバスにチェーンが巻いてあったので、バスが走り出すと音が煩いうえに、ガタガタ大きく揺れて極めて乗り心地が良くない。雪道ならともかく、すでに雪がなくなった道路をチェーンを着装したバスは最悪の乗り心地だった。
そんな首都圏の朝が混乱している中で、草津白根山で噴火があった。大分黒煙を噴き上げて遭難救助訓練中の自衛隊員ひとりが亡くなった。その他にも草津国際スキー場周辺にいたスキー客や、ロープウェイの乗客に中に負傷者が出たようだ。スキー場のロープウェイ山頂駅には100名近い人が避難している。テレビ画面で噴火の様子を観ていると、噴石が激しく飛んでいる。自然災害は不意に襲ってくるから避けようがない。溶岩の破片が飛び散り、気象庁も噴火警戒レベルを1から3(入山規制)にまで上げて警戒を呼び掛けている。
昭和35年か、翌36年の夏に軽井沢の屋外アイスクリーム店でバイトをやっていた時、突然浅間山が噴火して溶岩の欠片とともに大きな溶岩の破片が店に富んで来て慌てて身を隠したことがあった。自然が暴れ不意打ちを食らったら逃げようがない。
夕方7時のニュースで、今度はアラスカ沖合でM7.9の地震があったことを伝えていた。こう立て続けに自然の異変が起きるというのは、地上で人間があまりにも天を怒らせることばかりやっているので、自然もついに堪りかねて怒り出したのかも知れない。