3904.2018年1月20日(土) トランプ「差別」大統領2年目へ

 ドナルド・トランプ氏がアメリカの大統領に就任して今日で丁度1年になる。彼の大統領としての実績評価はどうなのか。これまでの情報で知る限り、歴代大統領の中でも極めて出来の悪い大統領だと言えると思う。

 就任前から物議を醸すような発言を繰り返していた。そして大統領に就任するや有言実行とばかり、次々と悪評高い政策を実行したのである。その結果、自分たちさえ良ければ良いと考えたアメリカの政策は、国内のみならず、国際的に「分断」、「対立」、「差別」を生み出した。その最たるものは、「アメリカ・ファースト」を唱えて、それまでアメリカが中心だったTPPから即座に脱退し、地球温暖化防止のためのパリ協定からも離脱し、白人至上主義からイスラム系移民や不法移民の受け入れを拒否する形でメキシコとの国境に高い壁を作るなど、海外から非難轟々の批判を浴びて来た。トランプ大統領は民主的なリベラリズムに逆行するようなことばかりやっている。当然政権内にはゴタゴタが溜まり、僅かこの1年間に政府高官64人のうち、23人が辞任や更迭となった。解任率は何と36%であり、これはオバマ政権の9%に比べると極端に高い。

 自信を持っていた経済面で、約32%もの株価上昇、失業率の低下、そして国内総生産が改善されたことなどが評価されているため命脈を保っていると言える。。

 現政権は、今や実の娘や娘婿らの親族派とマティス国防長官ら軍人派が中心となり、共和党主流派の議員も遠ざけられ、自分が思う通りのやり方で勝手気ままに政治を行うのではないかと些か気になる。

 国民の支持率も30%台でかなり低いが、政権が何とか保たれているのは、ユダヤ人や白人至上主義者らの熱烈な支持者に支えられている基盤があるからである。議会内の反対が多くて今年の予算案もまだ議会を通過していない。政権として心配なのは、今年11月に実施される中間選挙であろう。上院議席は51対49で僅かに与党共和党が上回っているが、その1/3が改選される。他方下院議席数は現時点では、241対194で共和党がリードしているが、世界各国から不満が噴き出ている現状で全議員が改選されるので、共和党議席が大きく後退するケーズが考えられる。いずれにしろ前途多難なアメリカ政界である。

 さて、昨日の最高裁で元信徒の上告が棄却されたことにより、一連のオウム裁判がすべて終結することになった。凶悪な地下鉄サリン事件や、松本サリン事件、弁護士坂本一家3人殺害、公証役場事務長拉致事件など13の事件で27人が亡くなった。今後の焦点は、13人のオウム教元信徒死刑囚をいつ刑に処するかということだという。私の知人にも被害者がいる。実に陰惨な事件の連続だった。こういう嫌な事件は一日も早くきれいさっぱり忘れたいし、2度と同じような事件を起こしてもらいたくないものである。

2018年1月20日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com