昨日まで寒かったが、今日は激変して東京都内の最高気温は16℃で沖縄の15.4℃を抜き17.4℃の埼玉県熊谷市に次いで全国2番目の暖かさだった。20日は大寒だが、明日からまた厳しい寒さになるそうである。
さて、世界中の注目を集めている北朝鮮と韓国の閣僚級会談が板門店でほぼ2年ぶりに開かれた。駆け引きばかりが先行して、主要議題はどうなっているのかはっきり分からないまま今日に至った。予想されるのは、北朝鮮が来月開かれる平昌冬季五輪に参加するのかどうかということと、北朝鮮が核開発を中止するのかどうか、ということについて一定の結論が出されるかが気になるところだ。
これと歩調を合わせるように、日本にとって難題の元従軍慰安婦問題日韓合意についても中間的な報告がなされた。康京和・韓国外相は2015年12月締結された日韓合意について分かり難い説明をした。韓国政府は日本政府が元従軍慰安婦らに対して名誉、尊厳の回復へ向けた努力の継続を期待すると述べた。日本政府は一貫して合意事項を履行するよう言い続けている。だが、韓国政府は日本が支払った10億円をどうするかについては元従軍慰安婦に対する支払い予定分の残額を凍結すると公表した。韓国の担当省によれば、昨年末現在元従軍慰安婦のうち199人が亡くなり、生存者は47人となった。これまで生存者のうち34人に1人当たり約1千万円、58人の遺族にそれぞれ約2百万円を支給する予定だという。
これまで財団運営費を含む総使用額は4億7千万円で、残額5億3千万円だという。関係筋によれば、現在の生存者は、日本政府の損害賠償を望むと言って受け取りを拒否しているという。現状ではこれ以上先へ進まないので、現在日本が供出した資金は凍結しているという。その代わり韓国政府が10億円を支出するというのだから、どうもその思考回路がよく分からない。凍結された残額は金融機関に預託して、日本に返す予定はないというから日本が支出した10億円の行方はどうなるのかまったく見当もつかない。
これが韓国流なのだろうか。国同士の交渉は、国際的なルールに基づいて行われるのが道理であるが、日韓合意ほど他国人にとって理解し難い協定もないと思う。
まあ日韓合意より世界が注目しているのは、北朝鮮と韓国の協議であるが、日本人にとってはいずれも素直に理解し難い国柄であるので、この先合意事項が生まれても果たして日本人がすんなり理解、納得出来るものかどうかは何とも言えない。
とにかく日本政府は、韓国政府の身勝手な対応に振り回されている。このままでは日韓関係が好転する見通しはまったく立たないようだ。