3892.2018年1月8日(月) 星野仙一氏死去と立行司式守伊之助の醜聞

 プロ野球楽天イーグルスの副会長・星野仙一氏が亡くなった。訃報は一昨日朝日夕刊の第1面に写真付きで8段扱いだった。更に昨7日の同じ朝日朝刊の同じ場所に6段扱いで同種の記事がまたもや掲載された。いかにニュース・ヴァリューがあるにせよ、この過剰報道はちょっとやり過ぎではないかと思う。他に記事になるような事件やニュースはないのだろうか。星野氏は投手としても、また監督としても実績を上げ、熱血人物として存在感のある人だった。それにしてもすごい取扱いである。今日もエンタメ番組では、星野氏を知る人物がいろいろ好意的なコメントを紹介していた。スポーツ人の死亡に関連した報道としては稀に見るほどの扱いである。

 ところで今日は成人の日であるが、そんな若者を祝う祝日より星野氏関連記事でメディアは右往左往している。明日韓国と北朝鮮の閣僚級会議が板門店で開かれるが、他国の忠告には一切耳を傾けない北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長がどういう風の吹き回しか、前向きだというから北朝鮮核・ミサイル発射問題も少しは良い方向へ動き出すだろうか。しかし、明日にならなければ大きな記事にならない事象ではメディアにはあまり関心がないのだろうか。そう言えば、あまり話題にもならないが、今日は何度目かはっきりしない金正恩の誕生日である。

 さて、このところ騒ぎを起こしている大相撲である。15日に初場所を迎える大相撲についてメディアの報道がどうなされるか。日馬富士暴行事件が幾分収まってはいるが、こともあろうにこのほど58歳の立行司・式守伊之助の若手行司に対するセクハラ問題が明るみになった。最高位の立行司・木村庄之助が引退して今では式守伊之助がただひとりの立行司であるが、その当人が恥ずかしいセクハラ事件を起こしていたというから穏やかではない。初場所に出場禁止になったら立行司がいない本場所となる。元々伊之助の酒癖の悪さは相撲界では定評があり、誰も止められなかったというが、こんな非常識なところも相撲界が他の世界から遅れた特異な体質であることを暴露している。事前に脱線する人物がいると分かって誰も止めさせることが出来ないとはどういうことか。特殊な日本相撲協会の管理の甘いところではないだろうか。近々式守伊之助には処分が下されるそうだが、何度処分を下し、反省の言葉を繰り返しても再び顰蹙を買う事態が起きるのがこれまでの相撲協会である。年間売上高120億円に対して収める税金がたったの15万円だというから、左団扇の気楽な稼業には違いない。国技としてあまりにも国の保護に胡坐を掻いているのではないだろうか。協会組織をこのままにしておいて大丈夫なのだろうか。国として公益財団法人資格を返上させるくらいの厳しい処分をする時に来ているのではないだろうか。協会が後進的な自らの体質にどうメスを入れるか、これから協会の改革を注視したい。

2018年1月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com