3872.2017年12月19日(火) パンダの赤ちゃん一般公開

 人気者のパンダの子シャンシャンが生まれてこのほど半年になった。上野動物園では29年ぶりのパンダの赤ちゃん誕生と生後半年が経ったのを祝い、今日から一般公開が始まった。観賞希望の人を募集したところ希望者が殺到して、1日当り少ない日で10倍、多い日だと99倍というからすごい。動物園ではパンダのストレスが高まらないよう1日2時間、1月で一応公開を停止するそうだが、動物園のパンダに対する気の遣い方は憎らしいほどである。せめてわが総理大臣にももう少し国民に対して「忖度」してもらいたいものである。

 今朝から各テレビ極が同じような画面を放映しては、いかにパンダの人気がすごいかをアピールしていた。愛嬌のある姿や動作に多くの人々が魅入られ、その人気は日本のみならず、世界中の注目を集めているほどだ。パンダばかりは、中国の山岳地帯にしか生息していないために、最近では中国政府がパンダ人気を外交にうまく利用している。

 初めて中国からパンダのカンカンとランランがやって来た1972年には、一目見ようと上野動物園を訪れた入園者は5万6千人と言われているが。パンダを見ることが出来た人はその内1万8千人でたったの30秒間しか見られなかった。幸いにも中国へ出張した折に北京か上海の動物園で、並ばずじっくりと見学することが出来たが、後にも先にもそれがパンダを見たたった1回の機会だった。

 それにしても夜になってもニュースは、パンダ、パンダの繰り返しである。まるで日本中がパンダに手玉に取られているようで、些か滑稽でもある。

 上野では気楽なムードが流れている一方で最南端の沖縄では、先日米軍ヘリコプターが隣接する小学校校庭へ窓枠を落下させ学童ひとりを負傷させた後遺症が残っている。沖縄県は米軍沖縄司令部に対して事故原因がはっきりするまで飛行停止を求めていたが、飛行反対の声が強い中で今日米軍は同じ型のヘリの飛行を一方的に再開した。米軍の説明によると窓枠は米軍ヘリのものであるが、乗員の不注意による落下で、機体の不整備によるものではないとして沖縄県の了承も得ずに飛行を再開させたのである。これは沖縄県民を愚弄し、心を傷つけるものである。ここにもアメリカ軍の傲慢さがあり、沖縄住民の悲痛な叫びなどまったく配慮されていない。日米同盟を謳う以上、対等な同盟関係が求められていることを日本政府はアメリカにはっきり要求するべきであるが、度々発生する米軍の不祥事に対して、政府の対応は毎度腰が引けて抗議することもなく、ただアメリカの言いなりになっているだけである。日本政府は日本国民である沖縄県民のために成すべきことがあるのではないだろうか。

 さて、今日政府の地震調査研究推進本部が驚くべき地震警報を発した。北海道沖の千島海溝沿いで今後30年以内にM8.8以上の超巨大地震が発生する確率が大きいと発表したのである。昔の地震の痕跡である程度予測出来るようだ。その痕跡によるとこの周辺では大地震が平均で400年ごとに起きているらしい。最近小さいながらも地震が頻発している。我が家でもその点を考えて、先日耐震構造工事を行ったばかりである。今日初めてこのような警戒情報が出されたが、今後もう少し具体的な情報が欲しいと思う。

 それにしても嫌なことが予想される時代になった。その意味でもパンダのニュースでも観ていないと気が休まらないのだろうか。

2017年12月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com