3868.2017年12月15日(金) 一夜明ければ、アメリカは元のまま

 昨日取り上げたばかりのアメリカのティラーソン国務長官が、北朝鮮に対して条件なしの対話を考えているとのニュースは、どうも「フェーク・ニュース」らしい。そうだとすれば、甚だ人騒がせである。トランプ大統領はそんなことは考えていないと言うし、国務省報道官からは大統領と意見は一致しているような発言があった。では世界的に大きな影響を与えるような情報がどうしてこうも容易く政権の外へ漏れてしまうのだろうか。もう少し機密情報遺漏防止のためのガードをしっかり固める必要があるのではないか。少々がっかりさせられたが、今のアメリカの政治家は真っ当なことをやらず、世界中の人々を混乱させるばかりか、誠実さを欠き、「アメリカ・ファースト」で典型的なオポチュニストになっている。これもフェーク・ニュースだったのかも知れないが、いずれ近い内にトランプ大統領は辞任に追い込まれるだろうとの期待は裏切られてしまった。

 今沖縄で米軍ヘリコプターから小学校校庭内へ窓枠が落下して、跳ね返った破片でひとりの生徒がケガをした問題が注目されている。つい先日も幼稚園の屋根に米軍名入りの瓶らしいものが落ちた。以前からずっと心配されていた危険極まりない事故の連発に、沖縄住民はもとより日本各地から懸念の声が挙がっている。早速翁長知事が米軍、並びに小野寺防衛相に抗議に出かけたが、米軍司令官は落下した瓶は米軍機からの物とは断定できないと応え、窓枠については謝罪したが、沖縄が要求した原因判明まで米軍機の飛行中止には応じられないと応えた。政府の言い分はあってはならないことだと沖縄県民に寄り添う発言はしたが、米軍にどのように責任を追及し、今後事故防止のために何を要求をするかについては、まったく触れなかった。

 在日米軍の安全上、騒音上の問題が指摘されてから今日まで事態は一向に望む方向へ進まない。米軍、並びにアメリカ政府の沖縄植民地意識が強いうえに、日本政府の弱腰が事態の解決を遅らせている。

 現在の日米間の防衛関連機材売却交渉の経緯を見ると、先般トランプ大統領が訪日の際アメリカの一方的な押し付け販売を、否応なく日本が引き受けさせられている。日本国民にまったく情報開示することもなく、強引にトランプ大統領の直談判に安倍首相が応じさせられて高い買い物を掴まされている。正当な商取引でアメリカが背負った日米貿易赤字額を防衛機材の押し付けで解消させようというアメリカ政府のヤクザ商売的魂胆なのである。米軍の沖縄駐留経費も日本に可能な限り負担させようとの腹積もりなのだ。これを安倍政権は断り切れず、ずるずると防衛費負担を増やされている。

 これで果たしてアメリカは、日本にとって友好的な同盟国と言えるだろうか。

 さて、毎月恒例の日本ペンクラブ理事会が開かれた。いつも通りの議案審査はほぼ滞りなく終わった。ただ、はっきり言って会議の進行にまだ馴染めないせいか、疑問がいくつもある。今日もその一部を質問し応えてもらったが、納得したわけではない。議事の進め方と結論の出し方にどうも釈然としない。何とかしないといけないと思っている。

2017年12月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com