3865.2017年12月12日(火) 今年を表す1文字漢字は「北」

 毎年発表されるその年の世相を1文字で表す漢字は、今年も例年通り京都清水寺貫主が筆で書いた。それは「北」に決まった。これは日本漢字能力検定協会が広く募集した応募15万余案の中から最大得票の漢字の中から決められるという。それ故に今年世間を騒がせた北朝鮮のミサイル発射と何かと騒がしい北朝鮮情勢から「北」に決まったのではないかと思っている。九州「北」部豪雨もあるらしい。貫主はそれ以外にも「北」という文字は、右と左の作りがそれぞれ背を向けていることから、必ずしも北朝鮮ばかりでなく、左右に分かれている現在の世界の情勢を表していると話してもいた。

 因みに昨年はリオ・オリンピックで日本が金メダル12個を獲得したことから「金」に決まり、2015年は、安保関連法案が通過したことから「安」となったらしい。しかし、個人的な見方を言わせてもらえば、この一昨年の「安」は1強多弱を背に勝手気ままな手法で「森友」「加計学園」問題をあやふやにして我が道を往く傲慢政治を行っている安倍首相の「安」を指しているのではないだろうか。

 さて、タレントとして何かとその言動が世間を騒がせ物議を醸していた元プロ野球界の三冠王で、監督としも実績を残した野村克也氏の妻‘サッチー’こと沙知代さんが、8日突然虚血性心不全で亡くなった。朝食を食べて午後口を利かなくなったのでおかしいと救急車で病院へ運んだがそのまま亡くなったという。まるで突然死のように周りに迷惑をかけない死だった。その言動はあまりにも派手で、随分叩かれてもいた。特に、女剣劇の浅香光代やデヴィ夫人との罵り合いが凄まじかった。

 突然の訃報にちょっと驚いていたところへ、北朝鮮拉致被害者の曽我ひとみさんの夫ジェンキンス氏が昨夜自宅玄関前で倒れているのが見つかり、病院に運ばれたが今朝そのまま亡くなった。まさか「北」のせいではあるまい。死因は致死性不整脈である。77歳だった。

 不思議なつながりと言えば、ジェンキンスさんの死に合せるかのように同じ北朝鮮拉致被害者の増元るみ子さんの母親も今朝亡くなった。「北」の不誠実な対応のため娘に一目会いたいと願いながら逝った。享年90歳だった。

 拉致問題は一向に解決の見通しが立たず、政府は誠意努力するとは言うものの、手強い相手の北朝鮮が、一方的に拉致問題は解決済みと宣言しているだけに問題解決は至難である。況して日本がアメリカとともに核開発とミサイル発射問題で北朝鮮に経済制裁を課し、北朝鮮を追い詰めているので、益々解決は困難となっている。現状のまま時間が経過するのをただ待つだけなのか。アメリカの圧力一点張りの強気政策も行き詰っている。そろそろ対話を検討することも考えてみてはどうだろうか。

2017年12月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com