案の定アメリカは完全に孤立してしまった。今朝未明に開かれた国連安全保障理事会の緊急理事会で、エルサレムをイスラエルの首都として承認するとのトランプ大統領の発言が各国から厳しい批判を浴びた。これまでアメリカに同調する国は当事者のイスラエル以外に見当たらない。アメリカは完全にその孤立ぶりが浮き彫りになった。このままでは問題は解決しない。一番手っ取り早いのは、難しいとは思うが、アメリカが大統領の発言を撤回することだ。ここはアメリカ人の良識を期待するより術はないと思う。大統領を差し置いて連邦議会が発言を承認しないことである。
どこまで本当か分からないが、つい最近トランプ大統領の話しぶりがろれつが回らない点があると一部メディアで伝えられた。本当ならすぐ次の手を打たなければいけない。後継者によって大統領の発言を取り消してもらうことだ。だが、こんな他人の不幸を期待するようではお終いである。事の真偽はともかく、こういう緊急時に妙な噂話が出て来ること自体アメリカに病巣があるということではないだろうか。
さて、このところ日本海沿岸に北朝鮮籍の旧式の木造船がやたらと漂着して沿岸市町村の住民に不安を与えている。先月から急に漂着船が増えて、中には死体も数多くある。
そこへ昨日北海道松前町の無人島へ一時避難していた木造船が、地元警察が任意取り調べ中につないでいたロープを切断して逃走し、海上保安庁監視船が追いかけ捕まえるという寸劇があった。無人島では、漁業者用の避難小屋から何の目的か、1千万円近い電気製品を盗み出し、窃盗罪で逮捕される事態になった。
どうしてこうも北朝鮮籍の船が日本にやって来るのか。先月1カ月間だけで28件が確認されたという。北朝鮮では生活が苦しく慢性的な食料不足に加え、国が「冬季漁獲戦闘」と称して漁を戦闘、漁師を戦士と呼んで漁獲高にノルマを課して荒波の日本領海へ駆り立てているというからすごい。普通の常識では考えられないような国家が最前線の労働者を危険に追い込む施策を堂々とやっている。
仮に朝鮮半島有事なら、北朝鮮から多くの難民が日本に押し寄せて来るだろうとまことしやかな噂がいよいよ現実味を帯びて来た。
他にまるで次元は異なるが、東京都内の由緒ある神社で実際に起きた訳の分からない凄惨な殺人事件にびっくりした。当事者たちが日本刀で殺害したり自殺して運転手を除く3人が亡くなった。その舞台が江戸時代から伝わる江戸3大祭のひとつ、深川八幡祭が行われる富岡八幡宮だというからびっくり仰天である。伝統ある富岡八幡宮は創建が寛永4年(1627年)で、江戸勧進相撲発祥の由緒ある神社である。境内には「横綱力士碑」があり、今年6月には横綱に昇進した稀勢の里関が手数入りを行った。また、5年前にはお祭りに天皇・皇后両陛下が臨席なされた。ところが、この名門神社で血なまぐさい尊属殺人事件が起きた。大分以前から宮司の地位を巡って姉弟の間で諍いが絶えず、宮司だった父親の後にそれぞれが宮司となってこの10年以上の間2人のトラブルは近所でも有名だったというから舞台が神社であるが故に恥ずかしい話である。
賤しくも氏子にお説教をするような崇められる宮司が、日本刀を振り回して尊属殺人を行うとはただ絶句するばかりである。富岡神社は神社本庁から除籍処分を受けて、空席だった宮司の座に現在の姉が自分たちだけの判断で踏襲したというから神社本庁も早や手に負えなくなったのではないだろうか。
時代が変わって我々が想像出来ない事件が、起きるようになった。この先日本はどうなってしまうのだろうか。
非常識という点では、北朝鮮も富岡八幡宮も似たようなものか。