3823.2017年10月31日(火) マルティン・ルターの宗教改革から500年

 昨日行われた東京六大学野球秋季リーグ戦の最終日、早慶2回戦で母校慶應が早稲田に連勝して勝点4となり、同じ勝点4の明治と並んだ。だが、勝率で明治を上回り7シーズン振りに優勝した。一方で敗れた早稲田は、勝点1で東大と並んで5位、最下位となった。早稲田の最下位は終戦直後の1947年以来70年ぶりのことだという。東大は宮台投手の活躍もあり、5位となった。

 近年大学野球が往年の最盛期ほど人気がなく、話題になることも少なくなったが、慶應の優勝はともかく、早稲田が東大と並んで最下位という事実はちょっとばかり関心を呼ぶニュースかも知れない。

 今日はハロウィーンの日と言われ、主にカボチャの変装をして街中を若い人たちが歩き回っている。昨年警察も彼らの行動に手を焼き、今年は渋谷交差点では車の侵入を制限しているようだ。

 私が初めてハロウィーンというものを知ったのは、1971年文部省の教員海外派遣団にお供してアメリカの学校を訪問した時である。奇妙な飾りが学校内に目立ち、そのお飾りについて教師から説明を受けた時である。その当時日本ではハロウィーンについてはほとんど知られていなかった。それが、今や子どもではなく、ティーンエイジャーの男女が外人も含めて派手な仮装で我が物顔に歩き回っている。外国人から見てちょっと異様な光景ではないだろうか。

 今日は歴史的、宗教的にも大変重要な一日である。500年前の今日、1517年10月31日ローマ・カトリック教会に対して、ドイツのヴィッテンベルク大学神学教授マルティン・ルターがローマ教皇レオ10世のサン・ピエトロ大聖堂建築資金に充てるとの名目で発売した、購入すれば免罪されるとした贖宥状に対して疑問を呈したことから、カトリック教会を破門され「宗教改革」への口火を切ることになった。お金さえ払えば罪が救われるというカトリックの安易な考えに疑問を呈して、以降カトリックをあるべき姿に正そうとして分派を作り出すきっかけを作った。そのひとつがプロテスタントでもあった。キリスト教徒にとってはそういう大切な一日なのである。ハロウィーンとは大分違うようだ。

 さて、このところ話題になっているスペインのカタルーニャ州独立問題が意外な展開を見せそうである。スペイン中央政府が、独立を認めず州の自治権の停止を命じて、カタルーニャ州首相、議会議長ら州政府閣僚らに対して重罪の反逆罪で訴追する構えを見せたことである。これに対して彼らが偶々外国に滞在中であることを受けて、彼らが滞在国に対してスペインから亡命を申請するのではないかと観測されている。彼らの独立に対して海外諸国ではあまり同情の声は少なく、独立自体厳しい環境にある。だが州の住民からの独立の強い要望があることも現実であり、これらの声を果たして中央政府が汲み取ることが出来るだろうか。このままの状態では国、州どちらにとってもプラスの道は見いだせないような気がする。

2017年10月31日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com