3822.2017年10月30日(月) 「命のビザ」杉原千畝元領事代理と母校

 湘南高校同期生会が昨年と同じ藤沢商工会館で開かれた。出席者は70名だった。数年前は90名を超えていた。同期生は401名だったので、今年の出席率は18%だった。年々出席率が下がるのはある程度止むを得ない。この1年間に10名の同期生が鬼籍に入られた。寂しいものである。開始に先立って故人に黙祷を捧げた。

 先日もらったメールから察すると、今年こそ文化功労者・中西準子さんに会えるのではないかと少々期待していたが、今年も姿を見せなかった。話したいことがたくさんあるので、残念である。4年後に母校は創立100周年を迎えるので、それまでは元気でいようと励まし合い、北原白秋作詞、山田耕筰作曲の校歌♪秀麗の富士を高く 西に仰ぐこの丘~♪を合唱してお開きとなった。

 今日改めて知ったのは、リトアニアの杉原千畝元領事代理の長男・弘樹氏が我々の1年先輩だという話を、吹奏楽部の名井協くんに話したところ弘樹氏も同じ吹奏楽部にいて卒業後も何度か会ったということだった。卒業後早大に進学して、その後アメリカに留学して日本にコインランドリー製品の販売を行っていて、結構ユダヤ人の支援者がおられたようだと聞いた。杉原一家が藤沢市鵠沼の今はないわが実家近くに住んでおられたことも初めて知った。

 時間をもらってマイクでアウシュヴィッツ収容所訪問について話した際、カウナス領事館で発給された杉原千畝の命のビザに触れて、偶然にも母校と杉原家の浅からぬ因縁についても話した。併せてリトアニアの重枝豊英大使と、同じバルト3国のひとつ、ラトヴィアの藤井真理子大使も母校の後輩であることを話した。母校とバルトとの縁に皆意外な感想と同時に喜んで受け止めてくれた。

 他にもアウシュヴィッツへは行ったことがないが、研究していると教えてくれた元高校教師もいて、アメリカ映画「ホロコースト」をビデオでもぜひ観るべきだと勧められた。来週兄ら1年先輩の諸兄に会えるので、杉原先輩について話せるのが楽しみになってきた。

 今日は台風一過で青空だったが、近畿地方と東京では今年初めて木枯らし一番が吹いた。まもなく冬がやって来る。

2017年10月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com