旅行中に血圧が上がったので、自製の血圧表を持参して近くの森内科へ相談に出かけた。旅行中決められた服用薬はしっかり持ち、血圧計も持参して毎朝晩計測していた。5日目の25日リトアニアのカウナスで2泊した後、ポーランドのワルシャワへ向かう朝になって急に高い方の血圧が157にまで上昇した。それが以降153、158、147と高水準を保って29日のワルシャワを去る日に漸く140まで落ちた。いつも130台前半なので、やはり環境の変化が影響していると思いながらも、実は血圧アップの原因は他にもある。毎朝血圧降下剤としてアムロジン錠を服用している他に、降圧利尿薬フルイトラン錠を飲んでいるが、これが尿意をもよおすので、旅行には少々困ると思いこれを控えていたことも血圧アップの原因のひとつであると思う。帰国してフルイトラン錠を再び服用し始めたら見事に血圧は120~130にまで降下した。
森医師にその点を説明するとそれほど心配することはないと言われ、その場で血圧を測ってもらったところ130でいつもと変わりなかった。気にすることもなかったわけだが、昨年キューバ旅行中は普段とあまり変化がなかっただけにちょっと気になったからだ。ヨーロッパはやや寒かったので、その影響もあるのではないだろうか。今回はそれほど心配する必要がない健康状態で一安心である。
さて、定期的に優雅に高校の1年先輩である3氏とホテルで食事をしながら会話を楽しんでいるが、来月6日に次回の会食を取ることに決めた。3氏とは、南極専門家で地球物理学博士のKさん、そして元日本製鋼所副社長のAさん、3人目はわが兄貴である。それぞれ今年傘寿をめでたく迎えられたが、やはり年齢相応に健康上の問題を抱えておられる。Kさんは前回6月の会食の後、7月に膀胱がんの再発が認められ、9月に手術をされた。Aさんは2週間前に帯状疱疹を、兄は右腕の治療でリハビリ中、私はまずまずであるが、それでも時折憩室炎がぶり返すので、完全なる健康体とは言えないが、まあ大事ではない。3氏は、先日訪れたカウナスの元日本領事館で活躍された杉原千畝元副領事のご長男弘樹氏と同級生だったが、その弘樹氏はすでに他界された。会食では、そんな思い出話も出るのではないかと楽しみにしている。
今回の旅行の最大の狙いは、アウシュビッツ収容所を訪れることだった。それに日本のシンドラー杉原氏が働いていた事務所の環境を知ることだった。Kさんはここを訪れたようだった。今日アウシュビッツ関連書を2冊アマゾンに注文した。何とか気の利いた論文を書きたいと思っている。