早くも今日から下半期入りである。昨日帰国してから溜まっていた朝日、日経、赤旗日曜版3紙を読んでいるが、とてもまだ読み切れていない。だが、今朝のTBS「サンデー・モーニング」を観ていると政治的な様子は大体分かってきた。
その中で仮面を被った民進党代表・前原誠司氏の人間性について彼の非人間性と無責任ぶりについてコメントしたい。
今衆議院の解散が、大義がないと有識者が挙って批判している。安倍首相は国民の懸念について国会で丁寧な説明をすると述べていたが、そんな気持ちは全く感じられない。森友・加計問題隠しであることは明らかであり、2年後に8%から10%への消費税増税の根拠を基礎的財政収支を黒字化して国家の借金を返済し財政健全化を目指すとの考えも、総選挙の看板としてはパンチが弱いと見たのか、幼児教育無償化や、高等教育の負担を軽減して全世代型社会保障への使途変更について総選挙で国民の信を問うと述べた。
一方で民進党が小池都知事が代表を務める「希望の党」への合流に関しては、民進党内でも多くの思惑と論議が起きている。
政界へ登場以来、私が最も不信感を抱いている政治家のひとりである前原誠司・新進党代表の言動に民進党内では不審や反発が渦巻いている。野党第1党だった民進党内が、代表になったばかりの前原氏のペースに振り回されているのだ。
第一に、「希望の党」への合流と言いながら、そのために資格審査のような選別を行うなどという行為は、これまで同志として同じ党是に従い、ともに政権与党に対して闘ってきた同じ党員に対して失礼であり、背反的でもあり、同じ党員として不信感を抱かざるを得ない。しかもその選別については、憲法と安全保障が踏み絵になるというから、リベラル派が中核にあった民進党としては、党員の間にその考えを受け入れて合流する気持ちがあるわけがない。例えば、ある民進党県連では、前原代表に対して選別に関して詰問したようだが、前原氏は彼なりの注文をつけたと言っていた。だが、結局現時点では全民進党員が新しい党へ合流するということは望み薄のようだ。
問題にしたいのは、①小池氏は「希望の党」の登録をかなり早く終えていたことであり、その考えを前原氏が知らなかったとは思えないし、②前原氏がそれを承知・不承知は別にして、それを察知して1カ月前に行われた民進党代表選挙に臨んで勝ち、その流れの中で慌ただしく、民進党の「希望の党」への合流をほとんどの党員が知らぬ間に決めてしまったことである。しかも現在前原氏は後ろめたいのか、一種のポーズか知らないが、自身新党への合流を保留していることである。事前に小池氏とすべて下打ち合わせをしていたのではないか。これまでも嘘つき発言や裏切り的言動の目立った背徳者・前原代表が、この決定的に大事な時にまたもや同志を出し抜き、蹴落としてひとりパフォーマンスを行っている。どれだけ同志を悩ませたら気が済むのか。
鉄面皮・前原誠司とは、戦時中ビルマで最悪のインパール作戦を主導し、戦後巧みに戦犯の汚名を逃れながら生き延びた元第15軍司令官・牟田口廉也中将の再来ではないのか。