リガ旧市内の細い路地をグループで歩きながら、聖ペトロ教会、リガ城、3人兄弟ビルなどを見て回った。自由時間に市場をぶらつき、リガ大聖堂を入場して厳かな雰囲気を味わってみた。外国からの観光客もかなり多いようだ。
昨日から移動しながらガイドをする時は、提供されたガイディング・レシ―バーを耳につけている。多少添乗員との距離が離れても彼女が話していることははっきり分かる。我々が添乗していた当時は、話に聞く程度だったが、今や博物館見学の多いヨーロッパでは当たり前のようだ。ただ、これを耳に当てた時は補聴器を使えないが、これは補聴器の用も足しているのでレシーバー優先で使用している。
市内で昼食を済ませてから郊外のルンダーレ宮殿へ出かける。市内の住宅地の環境がとても良い。一戸建てで庭スペースをたっぷり取った住宅が何軒も連なっているのを見ると日本より経済事情が良いのではないかと錯覚してしまうほどである。
また、ガイドから宮殿について故事来歴を話してもらった中で感じたのは、ロシアの影響力とベルサイユ宮殿についてだった。ベルサイユ宮殿を模したと説明されたが、豪華さにおいては正直に言って、とてもベルサイユの足元にも及ばないと思う。
その後ラトヴィア・リトアニア国境を通過してバルト3国の最後のリストニアへ入った。ここではシャウレイの田園の中にある十字架の丘へ立ち寄った。小高い丘とその周辺に大小取り混ぜた数多くの十字架が立てられている。ちょっと異様な感じではあるが、書で見たことがあるような気がする。観光バスやタクシー、自家用車でクリスチャンらしい人々が押し掛ける。そのままカウナスのホテルへチェックイン。時間的にもホテルには8時近くなっていたし、歩いた歩数もかなりあった。1万2千歩に近かった。明日はいよいよカウナスで日本のシンドラーとされる杉原千畝がユダヤ人に日本の通過ビザを発給し続けたとされる仕事場、元日本領事館を訪れ歴史を遡り、考える時間を持つことになると思う。