NPO吉祥寺雑学大学で知り合った方から、昨日ドサッと宅急便で書籍10冊と貴重な資料・文献を拙宅へ送って来られた。それらはすべてゾルゲ事件、及び同事件関連の新聞切り抜きや、写真、学会関係書類である。私が山崎・ブケリッチ・洋さんの友人で、同事件を研究していて受取人として適任と考えられて、喜寿を迎えて自宅の荷物を処分するに際してそれらの資料をわざわざ私宛へ送ってこられたのだ。有難いことである。
それらの資料の中にはすでに私が所有しているものもあるが、それにしても素人が蒐集するような一般的な書物とは異なり、写真や、価値のあるもの、珍しい研究資料もある。これらは知人が大学在学中からゾルゲ事件にライフワークのように関心を持ち、今日まで半世紀以上に亘って研究され、大切に保管された資料である。荷物の整理とは言え、そう簡単には入手出来ないアカデミックな資料を手離すのは忍び難かったに違いない。これらにすべて目を通すというのは中々時間のかかることで大変ではあるが、知人の気持ちを酌んで時間をかけて少しずつ読んで行こうと思っている。
さて、「選択」7月号の連載シリーズ「本に遇う」に毎号読み応えのある評論を書いている元朝日記者の河谷史夫氏が、大学ゼミの友人・元読売新聞東京本社社長で、巨人軍のオーナーも務めた滝鼻卓雄くんの新刊書「記者と権力」を高く評価して採り上げてくれた。早速購入して読んだところ、流石に腕利きの新聞記者らしく中々よく書いてあると思った。その中のある章で、私にも思い当たる仮名の人物について書いていたので、メールでズバッと彼に尋ねてみたところ、その人物ではないと直ぐに返事が返ってきた。名前の1文字に私の知る人物の「衛」という字を当てはめているところから考えても彼の言は本当だろうかと納得し難いが、疑うわけにはいかないので、或いは別人なのかも知れない。
尋ねた序に日本ペンクラブへ入会しないかと誘ってみたが、これまでもペンクラブやエッセイストクラブ入会を勧められたが、会合に出るのが面倒なので断っているから折角だが入会しないと言っていた。理事になったら積極的に会員獲得に努めるようノルマらしきものがあるが、第一発目のトライアルは不発だった。残念だが、別の友人に声をかけたい。