多磨墓地で行われた義母の17回忌法要に出席した。亡くなったのは、2001年9月9日で正に昨日のブログに書き込んだように重陽の節句、北朝鮮建国記念日に当たる。奇しくも2日後の葬儀当日、11日にあの9.11ニューヨーク同時多発テロが勃発した。犠牲者の数は約3千人とも言われている。桐ケ谷斎場待合室のテレビで観る、航空機が世界貿易センタービルへ突っ込むあの衝撃的なシーンは俄かには現実のものとは信じられなかった。その4か月前この辺りをメジャー・リーグ観戦に来た二男と一緒に歩いたものだ。
アメリカのブッシュ大統領は「これは戦争だ!」とばかり、直ちにタリバーンの根拠地アフガニスタンを攻撃し、2003年にはイラク戦争、或いは第2次湾岸戦争と呼ばれた戦争が始まった。それからシリアの内戦が始まり、地球上どこでも戦火が見られるようになった。そして、今や弱者北朝鮮が貧しい国民生活を見向きもせず、身の程知らずの核開発成功により、今ではちょっとしたボタンの掛け違えによって全面戦争勃発の可能性すら生まれて来た。
ところで、義父母の墓前でお経をあげていただいた、山梨県北杜市の臨済宗龍岸寺から遠路来られた住職によると、今お墓の存続、特に放置された荒れ放題のお墓がお寺の間でも話題になっているという。結局家族(子ども)の数が減少したことが墓地の維持を難しくしているという話だった。妻の実家でも、遠い祖先は今も龍岸寺に眠っているが、東京で弁護士となった妻の祖父母以後義父母も多磨墓地内に眠っている。龍岸寺に眠る祖先の墓を今後どうするか、義兄がお寺と相談することになった。
さて、今日から大相撲秋場所が始まった。残念なのは、初日から4人の横綱のうち、白鵬、鶴竜、稀勢の里の3人が休場することになったことである。途中休場はともかく、初日から3横綱が休場するのは昭和以降初めてだそうだ。いずれもケガが休場の理由である。中でも白鵬は2場所連続優勝を飾っており、3連覇と同時に自らも前人未到の40回目の優勝を目指していただけに本人にとっても残念なことであろう。はっきり言えることは、1年に6場所も務めなければならないノルマは、身体が資本の力士にとっては負担が重すぎると思う。大ケガをしても平均45日内に次の場所を迎えるというハード・スケジュールをクリアしなければならない。ケガを完全に治している時間的余裕がないのだ。毎場所好景気を謳歌している相撲協会も金儲けばかり考えていないで、もう少し力士の健康面の心配をしたらどうかと思う。昔は1年に2場所、それも1場所10日間だった。ここから「1年を20日で暮らす好い男」なんていう言葉が生まれたくらいだ。私が小中学校時代は1年4場所が定着していた。そのくらいで程々ではないだろうか。現在相撲協会の手に入る収入の約1/3の収入を減らすことは財政的には厳しいと思うが、反って待ち遠しくて新鮮さがあり、力士の相撲寿命にも大きく関わってくるので、検討してみてはどうだろうか。今のまま同じようなスケジュールで場所が続けられるなら、いずれ力士も疲労、ケガなどで勝負に手を抜くようになり、協会自らの命を縮めることに繋がるようになるのではないかと心配になる。