3771.2017年9月9日(土) 重陽の節句に陸上100mで10秒の壁破る。

 今日福井県営陸上競技場で行われたインターカレッジ陸上男子100mで、東洋大の桐生祥秀選手が長年の念願だった、日本人として初めて10秒の壁を破る9.98秒の日本記録を更新して優勝した。日本記録更新は実に19年ぶりである。桐生選手自身高校時代に記録した自己ベストを4年ぶりに更新した。今夏の世界陸上では100m出場選手に選出されず不運をかこっていた。近年彼を追い抜いて行く後輩の進出で、若干精彩を欠いていただけに、これを機縁にまた記録を伸ばして欲しいものである。とにかくおめでたいことである。

 さて、今日9月9日は旧暦では中国由来の行事であり、わが国では江戸時代に定められた、縁起の良い奇数が重なる5節句のひとつで重陽の節句と呼ばれている。同時に菊の節句とも呼ばれている。古来不老長寿や繁栄を願い縁起の良い日とされている。この日誕生日を迎える小中陽太郎さんは、ご自分の名をこの重陽に因んで名づけられた。先ほど誕生日のお祝いのメールをお送りしたところ、私が日本ペンクラブ理事に選出されたと同時に、財務委員を拝命したことに対して激励のメールを返していただいた。

 このところ北朝鮮の核実験、ミサイル発射などで北朝鮮に対する関心度が急激に高まっている。今日北朝鮮は建国記念日を迎えて何か派手な示威的な行動を起こすのではないかとメディアもじっと注目していた。しかし、これだけアメリカを始め、周辺国が警戒している中で実働は難しいと考えたのか、具体的な兆候はない。だが、空威張りと言うのだろうか、今日の北朝鮮「労働新聞」では、社説に北朝鮮は原爆と水爆を保有する核保有国であることを強調し、大陸間弾道(ICBM)など最先端武器をさらに製造していかなければならないと主張した。更に強力な核抑止力を持った自国に勝るものはないと強がりも見せた。狂暴国に周辺国は戸惑わされているが、何もなければいいがと願う。

 果たして現代暦の9月9日が縁起の良い日に値する日なのかどうかは、北朝鮮の建国記念日であることから察するとあまり良い日ではないのではないか。また、中国の毛沢東が亡くなった日も重陽の節句、1976年9月9日だった。毛沢東と北朝鮮と相関性があるような気もしてくる。41年前のこの日旧文部省教員海外視察団にお供してサンフランシスコへ向かおうとしていた矢先、羽田空港の待合室でこのニュースを聞いた。毛沢東については、当時中国革命を成し遂げて貧しい人々を救った偉人だと尊敬の念を抱いていたこともあったが、その後毛沢東を調べるにつれ少しずつ化けの皮が剥がれて来た。毛沢東は中国を社会主義国どころか、最も対極にある帝国主義国家に変えてしまった。権力志向旺盛で、マルクスが理想とした社会主義国家とは似ても似つかぬ国造りに貢献する結果となった。有史上最も残虐な殺人鬼とも言われている毛沢東は、亡くなるまで権力の座にしがみつき、4千万とも6千万人とも言われる人々を虐殺したと言われている。どこか、北朝鮮の金正恩労働党委員長に似てはいないだろうか。

 秋田県大仙市では、昨夜の地震に続いて今朝M4の地震があった。前日起きたメキシコ南部の地震は、大分大きな被害があったらしい。すでに61人が犠牲となったと報じられ、その経済損失は10億㌦~100億㌦(約1100億円~1兆1千億円)に上がる可能性があると伝えられている。

 そんな折に、今夕の朝日に心和む記事が掲載された。リトアニアの旧日本領事館の老朽化した壁を日本人塗装工がボランティアとして塗り替えたというホッとするニュースである。今月24日にこの旧領事館を訪れる予定であるが、感慨深いことだろう。よく見て来たいと思う。

2017年9月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com