北朝鮮の水爆実験に関するざわつきが国内外で目立っている。国連安保理事会緊急会合では案じていた通り紛糾している。アメリカが近く制裁強化の新決議案を配布して、11日に採択を目指す意向のようだ。だが、アメリカの提案を日本始め、イギリスやフランスが支持したものの、水爆実験に反対をしながらも相変わらず対話の必要性を繰り返す中国とロシアとの間で大きな溝が生じている。
今日もエンターテイメント番組を観ていると、昨日同様専門家が北朝鮮のやり方と今後について、正に議論百出の感である。
そして恐るべき手法まで現れた。今年中に金正恩斬首作戦部隊を創設し、来年には具体的に動けるよう検討すると韓国国会で宋永武国防相が発表したのである。いやしくも国のトップの暗殺計画が公表されたのだ。かつて、世界中で最も暗殺のターゲットになったのは、キューバ革命の志士フィデル・カストロと言われていた。だが、アメリカの標的となったカストロが暗殺されることはなかった。一般に公表されなくてもガードの固い要人の暗殺が、思うように実行出来ないことはカストロの例でも分かるだろう。本来暗殺計画なんて公にすべき性質のものではないと思う。密かに計画されるのが普通だと考えるが、国防のトップが堂々と公表するのだから他に目的があるのだろう。それにしても恐ろしい暗殺計画が21世紀になっても実行されようとしている。とにかく物騒な世の中になってきたものだ。北朝鮮問題から目が離せない。
さて、1日に決まったばかりの民進党前原誠司代表が、その直後党役員人事を発表して、幹事長に山尾志桜里氏、党代表代行に大島敦氏を起用する方針を内定していた。ところが、今日になってそのポジションを入れ替えることにした。そのうえで山尾氏を要職に起用しなかった。いつもながらの民進党らしいと言えばそうかもしれない。だが、その方針を決めたのはつい4日前のことである。前原代表自身が心変わりをしたのである。党内に幹事長という要職は、実務経験に乏しい山尾氏には荷が重いと反対の声が出た。それを簡単に受け入れて、自らの考えを葬ったのである。それでいながら、前原代表は柔軟性のあるところが、ニュー前原だとうそぶいているのだからお話しにならない。この人の思考回路は一体どうなっているのだろうか。やはりこの人物は政治家にとって一番大事な信念とか、人の心をつかむことにかけては失格である。こういう代表が果たして代表たる職責に相応しいものだろうか。いつまで経っても民進党には進歩が見られない。いっそのこと党を解散して、同じ志を持つ仲間だけが結束して、しっかりした方針を立てて出直した方がよほどすっきりしている。