3123.2015年12月1日(火) 漫画家水木しげるさん死去

 今日から師走である。今年も残りあと1ヶ月となった。こうなるといつもながらクリスマスカードと年賀状の準備を急かされる。

 昨日漫画家の水木しげるさんが多臓器不全で亡くなられた。14年前に亡くなった父と同じ93歳だった。私自身普段からマンガに親しむことはあまりないが、最も知られている「ゲゲゲの鬼太郎」だけは、つい先ごろ亡くなられた熊倉一雄さんの独特の歌声でよく知っている。

 水木さんは、漫画家として広く知られているが、その原点には自身の厳しい戦争体験がある。自身の戦争体験から生みだされた作品「総員玉砕せよ!」などは、その典型だと思う。水木さんは「餓島」と呼ばれるガダルカナル島のジャングル内を落ち延び、ひとつ間違えば落命したかも知れない、米軍の爆弾により左腕を肩からそっくり奪われた。それだけに戦争への憎しみと戦争に反対する気持ちが人一倍強かった。生前「戦争とは死」と言い続けていた。

 私自身ほぼ40年前の1976年4月に、旧厚生省主宰戦没者遺骨収集事業の下見調査を兼ねてガ島を訪れている。あの時は2週間ほどかけて、オーストラリアのシドニーから、パプア・ニューギニアの首都ポートモレスビーとゴロカ高原、ガダルカナル島、ブーゲンビル島、ニュー・ブリテン島のラバウルを訪れた。ラバウルでは海底に潜って沈没した日本軍艦内へ入ったり、整然とした英軍墓地を訪れたことを思い出す。

 偶々テレビ東京が10月1日に放送した「アンサー 潜入テレビ初! 飢餓の島で見た戦争」で重大な事実誤認の報道があったのを観た。それは私自身長年遺骨収集事業へ関わっていたことから、とても容認出来るものではないことが分かったので、直ぐテレビ東京へ連絡した。ところが、朝日新聞と同様まったく無視され、返事はなかった。そこで社長へ宛てて手紙を送ったことから、漸く代理人の担当プロデューサーから返信を受け取った。現在事実関係を調査し、間違いを訂正するよう申し入れているところである。これに対してプロデューサーの2度目の手紙は、具体的に事実を証明するのを回避しようとする様子がミエミエなので、真っ当な回答を得られるよう更に追及している。どうもメディアというのは、天下の朝日を始めとして自分たちの言い分は主張するが、間違った場合、持論の訂正とか、常識的な正論とのずれの修正に後ろ向きになり、その不誠実なスタンスには困ったものだと思っている。いずれにせよ、テレビ東京には間違いを訂正させるようにしたいと考えている。

 今日駒澤大学マスコミ研究所の公開講座は今年度の最終講義を終えた。18年間講師を務められた片山正彦講師も定年により今日が最終講義である。今日いただいたレジュメはとても参考になる。

 最終講義終了後、桜新町の天麩羅屋で、昨年やはり定年を迎えられた菱山郁朗元講師も来られて、和やかな雰囲気の中で懇親会を行い打ち上げとした。まだ分からないが、出来れば来年も受講したいと思っている。

2015年12月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3122.2015年11月30日(月) ラグビー日本代表チームの監督はいつ決まる?

 7人制女子ラグビー日本代表チームは、昨日秩父宮ラグビー場で行われた対カザフスタン戦に14-7で勝ち、リオ・オリンピック出場が決まった。先日行われた男子7人制でもすでに出場を決めている。今年のワールド・カップの15人制チームの善戦に次いで、7人制男女チームともオリンピック出場権を獲得して、今年の日本ラグビー界はウハウハである。この好ましい傾向が来年度以降も継続されるなら、日本のラグビー界にとってこれほど素晴らしい1年はなかったと言える。

 しかし、今のムードに少々心配な点がある。その最大の難題は、日本代表チームの次期監督が中々決まらないことである。すでに前監督というか、ヘッド・コーチだったエディ・ジョーンズ氏は、イングランド代表チームの監督に決まった。エディならかなり期待が持てると4年前日本チームのヘッド・コーチに就任した際の、エディの金銭面と指導面の受諾条件は厳しかった。4年間の合宿中あまりにも厳しいトレーニングを課して一部選手との間で練習方法を巡って揉めた。ワールド・カップ出場チームの中でも最も過酷なトレーニングだったと噂され日本チームの合宿だった。しかし、エディは実績を以って自らの指導法が正しかったことを見事に証明して見せてくれた。

 このエディの指導法、そして後継路線が、現在のラグビー協会内ではあまり評価されていないらしい。それが「選択」11月号の「ラグビー協会で『守旧派』が復活」に詳しく書かれている。つまりエディのようにあまり我を通すような厳しい指導法は、日本チームには合わないと考えているようなのだ。それがため、最有力候補と見られ、厳しい指導で知られ実績を残しているヤマハ発動機の清宮克幸監督が敬遠されているという。「選択」誌もこのまま弱かった以前の日本チームに逆戻りではないかと悲観的なリポートで纏めている。

 いつまでも監督人事を放っておくわけにはいくまい。何とか早く決めないと時間的に苦しくなってくる。どこの組織にも複雑な内部事情はあるものだ。だが、目標はひとつ「日本代表チームを強化すること」である。そのための監督選出に気に入らない人事があるとか、適切な指導法ではないという斜視では、話にもならない。次期監督決定がいつになるのか分からないが、今年の代表チームの活躍に水を差すような決め方だけはしてもらいたくないものだ。

2015年11月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3121.2015年11月29日(日) クラシック演奏会を楽しむ。

 毎年2回行われる恒例の上野浅草フィルハーモニー管弦楽団の第59回定期演奏会が、今日浅草公会堂で開かれた。雷門周辺は休日というせいもあって外人を含めて観光客がいっぱいでごった返している。インバウンド景気が窺われる。

 今日の曲目はドヴォルザークの序曲「謝肉祭」とチェロ協奏曲、そしてシベリウスの交響曲第1番だったが、残念なことに私にはいずれも馴染みがない曲である。今回は長年N響首席チェリストを務めた木越洋氏が特別出演し、チェロ協奏曲を堂々と演奏された。流石にN響で活躍されたチェリストだけにその演奏は圧巻で素晴らしく、聴衆も聴きほれていたようだった。シベリウスの交響曲では、他のチェリストたちの間に入って、一チェリストとして演奏されていたのが微笑ましかった。

 余談だが、現在のN響首席チェリストは藤森亮一氏であるが、不思議な縁と言っても良いだろうか、藤森氏の母親律子さんは京都市立上桂中学のクラスメートである。

 それにしてもチェリストたちの間に入って、ゼミ仲間の赤松晋さんが頑張っていることには脱帽である。アマチュア楽団とは言え、日頃の練習は本番が近付いてくるに従い、厳しさが加わるようだが、奥さんの内助の功もあり毎日精一杯練習をしているようだ。全団員の中の最年長というハンデを克服して今年で9年間も続けているのは、いくら好きな楽器の披露とは言え凄いことで頭が下がる思いだ。

 終演後、いつも通り永井荷風お気に入りだったステーキハウス‘ARIZONA’で、ゼミ仲間が貸切の懇親会を開いた。演奏を終えたばかりの赤松夫妻も参加して、和気藹藹の内に楽しい会食会で時を過ごした。こんな風に半世紀以上の付き合いのゼミ仲間と楽しいひと時を過ごせることは、何物にも代えがたい楽しみであり明日への活力に繋がる。次回は来年7月3日である。これも楽しみに待ちたいと思っている。

2015年11月29日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3120.2015年11月28日(土) 母校湘南高、旧聞の甲子園初優勝

 喜寿を迎えた誕生日の「文化の日」から、朝日新聞朝刊に今までとは異色の連載スポーツ・コラムが今日まで20回に亘って連載された。スポーツ欄の3段記事だが、そのテーマが「あの夏1949年 決勝湘南×岐阜」と、何と母校湘南高対岐阜高の甲子園決勝戦にまつわるエピソードである。今夏の大会は旧制中等学校野球大会が始まってちょうど100年を迎えたのを記念して、主催者である朝日が取り上げた、謂わば高校野球エピソード集である。

 題材として他にいくらも取り上げられるべき試合や学校があると思うが、その中で母校の優勝決定戦が特別に取り上げられたのは、終戦直後の暗い世相の中で、初出場初優勝という画期的にして、戦後初めて東日本勢として優勝校となったことが大きい。更にその後法政二高、東海大相模、横浜、桐蔭学園等々神奈川県高校の優勝に引き継がれ、強豪神奈川県に先鞭をつけたことが大きかったのではないか。加えて湘南は戦中から戦後にかけて文武両道の公立校でありながら、私立校を校内に併設させるという特殊な学校制度がしばらく続いたという特異な事情もあったと思う。

 昨日採り上げられた「虚子もうなった『最美の力』」の話題は、昨年上梓した拙著「南太平洋の剛腕投手」の中でも紹介したエピソードである。これは2011年母校創立90周年記念に発行された「湘南90周年記念」誌からエッセンスを引用させてもらったものであり、元プロ野球・高橋ユニオンズで活躍された優勝時の1年生、佐々木信也さんから伺った話を味付けした。蛇足ながら来月開かれるユニオンズ同窓会で佐々木さんに託してこの拙著20冊を元選手や関係者に差し上げることになっている。

 今朝の話題は湘南が甲子園で優勝したことに感激した鎌倉在住の野球好きの俳人、高浜虚子が湘南に贈った俳句について紹介した話に纏わるものである。

 虚子が詠った句は、「秋風や 最美の力 唯盡す」というものである。

 その俳句が書かれた短冊が、多くの人の手を介し巡りまわって近々湘南高歴史館に展示されるということも初めて知った。たかが高校野球だが、こういう風に人と場所を介してくるとフィクションも膨らんで深みのある物語となるものだ。今度湘南に出かけたら、ぜひとも歴史館で拝見してみたいと思っている。

 偶々コラム上に第1回のエピソードとして紹介されたのが母校の栄光だったが、このように好意的に採り上げてもらえるとOBとしては、一層誇らしく嬉しい気持ちになるものである。

2015年11月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3119.2015年11月27日(金) ロシア機墜落がもたらす暗雲

 数日前ロシアの戦闘爆撃機がシリア・トルコ国境周辺上空でトルコ戦闘機により撃墜された。トルコ側は、トルコ機は領空侵犯のロシア機に対して再三退去するよう警告したが、警告に従わず撃墜したと報道した。一方、ロシアはトルコ領空を飛行していなかったと反論し、両国の対立はエスカレートするばかりである。同じ敵であるIS施設を空爆することが両国共通の目的であり、このまま対立が続くようだと、ISにとっては思う壺であり、有志連合側にとって最大の目的であるIS殲滅作戦が厳しくなる。

 ロシアでは2人の搭乗パイロットのうち、帰還出来た1人が領空を飛行しなかったと述べ、トルコ側の警告もなかったと主張するばかりである。トルコも自国の立場をアピールするため、警告した証拠として警告の録音記録を公表したが、ロシアのプーチン大統領がそれは編集して作成されたものだと頭から信用せず、トルコを非難するばかりである。両国の対立がプラスに作用しないと見た有志連合各国からロシアとトルコに対して行動を自重するよう促しているところである。

 さて、夕方になって慌ただしくオーム真理教関連ニュースが入って来た。20年前発生した地下鉄サリン事件の際危険物を運んだ罪と都庁爆破事件に関わった罪で、東京地裁の一審裁判員裁判で殺人未遂ほう助容疑で懲役5年の有罪判決を受けた菊池直子被告が、今日の東京高裁判決で一転無罪となり即日釈放されたのである。

 テレビ・ニュースでは各局とも時間をかけてかなり詳しく伝えているが、この判決は事件発生の事実と被告の長期間逃亡の因果関係が、中々理解出来ず、どうも釈然としない。検察も納得出来ないらしいようで、いずれ上告することになるのではないだろうか。菊池は運んだ中身を知らなかったと言い張り無実を主張していたが、結果的にサリン事件を引き起こし、都庁内では職員が重傷を負う惨事を引き起こした。しかも事件が発生するや指名手配の中を17年間も逃げ回った行動には、果たして疾しさが一点たりともなかっただろうか。どうも理解しにくい。明日の朝刊各紙に詳細が詳らかにされるだろう。

 これでは、完璧な裏づけが得られなければ逃げ得になるのではないだろうか。証拠がありそうな中で、疑わしきは罰せずでは事態は解決しないと思うし、今後の裁判にも影響が出てくるのではないかと気にかかる。

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3118.2015年11月26日(木) 最高裁判決、先の総選挙は違憲状態

 衆議院選の1票の格差について、昨日最高裁判決が下された。昨年12月「0増5減」により修正された最大2.13倍の選挙区格差の下で行われた総選挙は、最高裁から違憲状態との判断が下された。これで、2009年、12年に次いで違憲状態とされたのは、3回連続である。もう待ったなしである。しかし、総選挙の結果は無効とまでは看做さず、今後格差解消へ向けた国会の努力を期待し、見守るということになった。

 元々国会内では、現状制度を変更、改革するには利の絡む議員の反対が強い。いくら最高裁が下した判決であるにせよ、議席数を減らされる小選挙区選出議員にとっては死活問題であり、格差是正の議論が思うように進まない。今後最高裁判決を受けて、本気で違憲状態を是正へ向けて一歩踏み出すかどうかが問われている。現状ではそうなるかどうかあまり期待出来ないように思っている。

 さて、突然の訃報である。女優として一世を風靡した原節子がすでに今年9月に亡くなっていたことが今日公に発表された。享年95歳である。早速各テレビ局が報道番組やバラエティ番組でその人となりを詳しく伝えていた。1962年の「忠臣蔵」出演を最後に半世紀以上も世間から姿を隠し、そのまま声明なき引退となり映画ファンから大いに惜しまれていた。鎌倉市内の親戚の家で外へ出ずにひっそりと生活していたと神秘性を帯びた話が後から後へと伝えられていた。そういう意味では謎の多い女性だった。出演した映画は、すべて高い評価を受け、評判を呼び銀幕の原節子は今なおオブラートに包まれたまま偶像視されている。伝説の女優と呼ばれる所以でもある。私自身原節子の映画は「東京物語」しか観ていないが、そのストーリーの嫁と姑のおもいやりと、原節子が現在の女優さんとは異なる上品さが今でも強く印象に残っている。

 昨年9月に亡くなった同じ女優の山口淑子と同じ1920年生まれであることも不思議な縁である。お互いに際立った存在感を示し、戦前、戦後の日本映画界をリードした女優と呼んでも良いのではないか。機会があれば、佳作「晩春」や、「麦秋」「めし」「青い山脈」などを観てみたいと思っている。

 ところで、今日11月26日は日本ペンクラブの誕生日「ペンの日」である。初代会長・島崎藤村の下に発足してちょうど80年になる。毎年この日の懇親会に参加していたので、今年も例年通り参加の意向を伝えていたが、今朝からどうも体調が勝れない。昨晩の懇親会の酔いが影響しているとは思えないが、取り敢えずペン事務局と親しい会員諸兄に欠席の連絡を取ったところである。

2015年11月26日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3117.2015年11月25日(水) 三島由紀夫死して45年

 今日一日は大分冷え込み、本当に寒かった。北国札幌では積雪は44㎝もあり11月にこれだけの積雪は62年ぶりとのニュースである。

  駒澤大学では公開講座の今年最後の2講義が行われた。その1人の大泉克郎講師も定年70歳を迎えて今年最終講義となり、大学近くのイタリアン・レストランで打ち上げ懇親会を行った。

 さて、作家三島由紀夫が亡くなったのは、ちょうど45年前の今日だったと知って、改めて時の経つのは早いものだと実感している。45歳で亡くなったから、存命なら今年90歳ということになる。数々の名作を残しノーベル文学賞の候補にも上っていただけに、実に惜しい永眠である。市ヶ谷の自衛隊司令部に集まった自衛官の前で決起せよと檄を飛ばし、同調者がいないと知るや、「楯の会」の同志・森田必勝とともに時代離れした切腹を遂げたセンセーショナルな早世は惜しんでも余りある。

 偶々会社が退けてからある所で自主的なセミナーに出席していた。受講者のひとりが突然今自衛隊の本部で三島由紀夫が暴れて騒動になっているらしいと言い出し半信半疑だったが、帰宅してテレビで詳細を知って驚いた。あまりにも鮮烈な事件に暫し言葉を失ったことを思い出す。

 今テロ騒ぎで世界中があたふたしているが、この現状を三島が知ったらどんなコメントを発したか、不謹慎だが興味をそそられる。

 さて、今日の朝日朝刊を見ていて意外な都市について紹介されているのに驚くとともに、懐かしさを憶えた。ニューヨークの北西300㎞の小さな町ユーティカである。ほとんど日本では知られていない人口10万人足らずのひっそりとした町だ。

 今からふた昔前の1993年11月に文部省海外教育視察山梨県団の先生方25名とともに、ニューヨークから列車で4時間余りをかけて訪れた。同地に3泊して小中校の教育施設を見学した。久しぶりに当時の「文部省教員海外派遣報告書」に目を通してみると、懐かしい思い出が甦って来る。当時はあまり気にもならなかったが、その頃から年々人口が減りつつあった。それが、驚くことに2010年になって80年ぶりに増加したそうだ。その不死鳥の如く甦った原因は、今世界中の話題を浚っている難民だというから面白い。新聞のタイトルは「難民で再生する町」である。それは脱出国を問わず広く難民を受け入れたからである。世界的な企業ゼネラル・エレクトリック(GE)も近々ユーティカに新工場をオープンする。難民の出身地で、ボスニアに次いでビルマが多いというのも私には象徴的に思える。今このユーティカが難民の流入で甦りつつあり、それにビルマ人の存在が貢献しているということを日本の新聞で報道されるというのも私には嬉しい話である。

2015年11月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3116.2015年11月24日(火) 一票の格差、明日最高裁判決

 国会議員議席数の選出選挙区比例数が憲法違反に当るのではないか、つまり一票の格差問題が明日最高裁において結論が出される。明日出される選挙区判決は、295全小選挙区が対象である。これまでに格差是正の取り組みは小規模ながら行われていた。直近では3年前の衆議院総選挙では最大2.43倍だったが、翌年の法改正で定数を「0増5減」としたため、昨年の総選挙では格差が縮小された。それでも最大格差2.15倍は違憲として無効を求めた訴訟の判決が明日決まる。ただ、現時点で宮城5区(有権者数23万人)は、東京1区(有権者数49万人)に比べて倍以上重い。

 仮に日本の総人口(有権者数ではない)を295で割った基準人数を導入すると、即ち衆議院議席を人口比にすると、関東地区ではほとんど議員数が増える。例えば、東京で5人、神奈川3人、埼玉2人、千葉1人も増える。その分18県から1人ずつ減る。地方から衆議院議員が消えるということになる。都市集中化の傾向がこの憲法に違反しない総選挙によっても窺い知ることが出来る。

 明日の最高裁判決を注目したい。

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3115.2015年11月23日(月) 大阪維新の会の圧勝で、橋下氏の今後は?

 今日は勤労感謝の日。私には、ラグビー早慶戦が行われる日という意識が一番強い。今日の試合結果は、逆転PGを決められた慶大が31-32で惜敗した。

 昨日大阪で行われたダブル選挙、大阪府知事選と大阪市長選の結果は、いずれも大阪維新の会が推薦した松井一郎知事と吉村洋文市長が圧勝した。話題性と争点がなかったために、投票率は前回4年前に比べて10.41%も下落した。市長選に出馬しなかった橋下徹前市長は、今期限りで政治活動を止めると大見栄を切ったが、果たして本心はどうだろうか。元々山っ気のある人だけに、すんなりと政界を去るとの宣言は信じ難い。大阪維新の会の陰でそれとなく動くのではないか。しかし、どんな形にせよ、復帰の可能性が高いだけに、もし本当に政界復帰とでもなったら橋下氏の政界引退宣言の意味、そして橋下氏の人間としての信用はどうなるのだろうか。素直に橋下氏の言葉を信じれば良いのだろうが、これまでの言動が言動だけに信用出来ない。橋下氏には危なっかしい人気のようなものがあるので、自民党が手を結びたがっている点も些か気になる。

 だが、求心力がある橋下氏が政界引退宣言を撤回して再登板でもしようものなら、もはや橋下氏を1人の大人として見る気にはなれない。男子一旦決心したら、安易に変心するなと言ってやりたい。

 さて、パリのテロ以来各地でいろいろ危なっかしい動きが出ているが、ロシアとフランス空軍は、IS攻撃と称してイラク国内のIS拠点を空爆した。その動きに呼応するかのように今日キャメロン英首相がオランド仏大統領を訪れ会談し、イギリスも連合に加わると述べた。一方で、ドイツ、イタリアは連合には加わらないと言っている。カナダは連合から抜け出した。各国とも利害と思惑が絡んで分かり難い複雑な行動を取るようになった。これは案外ISにとって思う壺ではないだろうか。

 今日午前靖国神社のトイレ周辺で爆発騒ぎがあった。大きな事故になってはいないので、ホッとしているが、これがテロの連鎖でないことを願う。

2015年11月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3114.2015年11月22日(日) 瀬戸内寂聴さん長生きの秘訣

 現在使用しているホームページ(HP)をもっと現代的で洒落たスタイルに変えたいというのが、最近の願望となった。現在のイマイチのスタイルも粗雑で素人っぽい点は私らしく、それなりに気に入っているが、先日親しい友人に相談したら、自己流のスタイルをそろそろ止めて現代風の垢抜けたソフトで作った方が、効果もメリットもあるとアドバイスされた。そこで今日はいつもお世話になっているITコンサルタントの小糸武彦氏に休日であるが、拙宅へ来ていただいていろいろ相談させてもらい、ニュータイプのスタイルに作り直すことを決めた。

 最もHPを効果あらしめるためには、YahooやGoogle検索のサーチライトに照らされてPRしてもらうことも重要とのアドバイスを受け、その可能性の高いソフトを取り入れることになった。問題は現時点でかなりヘビーなコンテンツを上手に処理して新スタイルに漏れなく組み込むことである。写真や図解なども多いが、エッセイなどもかなりある。更にこのブログがすでに8年半も続いて、今日で連続3114回アップしているほどで、ボリューム的には相当の分量になる。実際ブログの文字数は、約370万文字に上る。この一日一日を1枚ずつペーパーに分けて保存しておく必要があり、3114枚に分ける作業を明日から始めようと思っている。

 手間はかかるが、出来れば年内に新しいHPを作り上げ一般に公開し、啓蒙面で効果を高められるようやってみたいと思っている。

 さて、今夜NHKスペシャル「瀬戸内寂聴・93歳」を観ていて、ご高齢にも拘わらず、前向きな生きる姿勢に感銘を受けた。彼女の小説は読んだことはないが、その生き方には関心を持っていた。一番感心したのは、今年7月に安保法制反対デモ参加者を力づけるため、体調が悪い中を不意に思い立ち京都から上京し、国会前で法案反対の人々を激励したことである。私も気持ちは同じように反対だが、ついに国会前のデモに加わることはしなかった。寂聴さんには頭が下がる。

 「以前は死んだら地獄へ行くと思っていたが、身体が痛くなった関係から死んだら天国へ行きたい」とか、「51歳で出家してからセックスをしていないので、それが長生き出来ている原因」などとあっけらかんと話していたが、案外そんなところが元気で長生きの秘訣なのかも知れない。

 健康ならほとんど毎日決まって万年筆で原稿用紙に文章を綴る。PCではなく、万年筆による手書きというのが良い。私はPCで原稿を書くが、その他の点であやかりたいことが多い。寂聴さんにはまだまだ長生きしてもらいたいものである。

2015年11月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com