6043.2024年3月8日(金) 苦労知らずの受験秀才は成長しない。

 今朝起きて庭を見たら一面銀世界だった。今年一番の積雪かと思いきや、都内ではたったの1cmということだった。それでも3月上旬の積雪1cmは19年ぶりだという。庭の雪景色は風情があって何とも言えない。

 お粗末ではあるが、ふっと一句頭に浮かんだ。   銀世界 雪の隙間に 梅の花

 さて、昨年10月に文部科学省は、旧統一教会に対して解散命令を東京地裁に請求し、一昨日指定宗教法人に指定した。これにより財産目録などの書類提出を、これまで1年ごとだったものを3か月ごとに報告する義務を負わせることにより監視を強めることになった。

 選りによってその文部科学省の盛山大臣が2021年衆議院選に際して、旧統一教会系関連団体が主催した会合に出席し、ビデオを観た韓鶴子総裁のスピーチに感動したと述べたり、推薦確認書に署名したことなどが、ビデオの証拠を提示されたにも拘わらず、はっきり認めようとせず、曖昧な答弁を繰り返していたことについて、各界や国民から批判が集中している。写真やビデオが次々に証拠として提出されているが、返事はのらりくらりとしてはっきりYESと言わない。推薦確認書には自分がサインしたのに「署名したのではないかと考えられる」とか、「サインは私に似ていると思った」など他人事のように国会、国民を愚弄する答弁をしている。流石にネットでも小学生以下といったような皮肉を交えた非難の声が数々投稿されている。

 「お得意の記憶喪失。それでは議員は務まらないでしょう」、「他に盛山がいるってこと?これで自民党支持する人がいるのが不思議」、「国会に行くんじゃなくて、病院行きな」、「記憶もあやふやな、あぶない爺さんが大臣やってる」等々・・・。

 昨日の参議院予算委員会では、自ら「選挙に弱い。頭が高いかも知れないし、握手もあまりしない方かも知れない。況してやハグなんかもっとしない」などと開き直ったような答弁が飛び出した。ここまで人間性や、国会議員としての不適格性を問われながらも、岸田首相がどうして引導を言い渡さないのか理解出来ない。どんな頭の構造かと思い、大臣の学歴を調べてみると受験の名門校灘高から1浪の後東大法学部へ進学し、神戸大学大学院で法学、及び商学博士号を取得した後に運輸省へ入省し、国交省部長を最後に衆議院選に出て、現在2期目である。完璧なエリート・コースを歩んでいる。過去に昭和女子大、武庫川女子大、玉川大、同志社大、聖心女子大などで教職に就いていた履歴から、就任時に文科相適任と見られたのであろう。

 いわゆるエリート・コースを歩んできた点から考えても頭脳は明晰な秀才であろうが、現場の厳しい営業経験などが足りないために現場の空気が理解出来ないように思う。そんな秀才が、自己防衛に走ると急に記憶力が衰え、質疑には自信なさそうにまともに対応出来ず、地位だけに拘り手放そうとはしない。

 しかし、こんな箱庭の中で成長したような「ぼんぼん」大臣には、国民の悩みや苦しみなど現実なんて分からないのではないか。さっさと大臣を返上し、政界も引退した方が、世間に迷惑をかけることがなくなるだろう。それにしても飛んでもない人物を大臣に任命した岸田首相の責任も問われなければならない。

 ついては、昨年2月に「銀河鉄道999」、「宇宙戦艦ヤマト」を描いたSF漫画家の松本零土氏が亡くなったが、漫画は読まないので、作者の名も知らなかった人気漫画「DRAGON BALL」や「Dr.スランプ」という作品を描いた鳥山明氏が亡くなられ、各界から追悼や悲しみの声が上がっている。享年68歳だそうだから、まだまだ活躍してくれる年齢だった。夕刊一面やテレビでも作品の一部を紹介したり、鳥山ムード一色である。

 外国人に日本人で知っている人の名前を挙げてもらうと10指に入るというから海外でもその作品は相当読まれていたのだろう。作品がアニメ化されたり、ゲーム化されたことにより漫画は更に人気が高まり、海外でも知られ人気を博したようで、人気がある中国や韓国でもその死を惜しまれているのをはじめ、欧米でも広くその死が報じられた。心よりご冥福をお祈りしたい。

2024年3月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6042.2024年3月7日(木) アメリカ人が日本人を見下す不条理な言動

 沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設予定地である辺野古の埋め立て工事を沖縄県が承認しないことから、政府は防衛省による代執行により、沖縄県民の反対を押し切って工事を強行しようと準備を進めている。日本政府は在日米軍の駐留、行動について、不平等な日米同盟の地位協定締結により、その運用については不平等で理不尽な協定内容を黙認している。

 例えば、米軍が駐留するヨーロッパ各国の対米軍地位協定と比ベてみるとよく分かる。ヨーロッパ各国は補足協定などで国内法を適用して米軍の活動を制御しているが、日本国内では米軍の行動に国内法が適用されない。米軍の言いなりである。日本国内で米軍が事故を起こしても日本側に捜査権は認められておらず、また、米軍人が国内の基地外で日本人に対して殺人事件を起こしても日本の警察には捜査権も逮捕権もない。

 実際在日米軍兵士が日本国内で罪を犯していながら、日本で正当な裁きを受けず、母国アメリカで英雄扱いされるような理不尽な事件が度々起きている。最近でも2021年5月米海軍横須賀基地所属だったアルコニス海軍大尉が静岡県富士宮市内で交通事故を起こし、85歳の女性とその義理の息子を死亡させた事例がある。同年10月に有罪を認めた大尉は、過失運転致死傷の罪で禁固3年の実刑判決を受けた。ところが、考えられないことだが、弁護側のアメリカ人医師がアルコニス受刑者は事故当時高山病を患っていたとの理由で日本に断りもなく、23年12月アメリカに移送された。今年1月にはアメリカの仮釈放委員会が大尉の全面的仮釈放を認め、即座に彼は釈放され、保護観察も付かないことになった。これについて、事もあろうにCNNの司会者が素晴らしいニュース速報として、アルコニス大尉と妻子の写真を添えてこの釈放のニュースを伝えた。大尉の妻など支持者が、大尉釈放のためにアメリカ政府に圧力をかける活動を行い、仮釈放処分を勝ち取ったものだ。

 特に理不尽と思えるのが、ユタ州のマイク・リー上院議員の行動で、アルコニス受刑者の釈放のために積極的に動き、彼が仮釈放された際には、傲慢にも意味不明の「日本はこの家族とアメリカに謝罪すべきだ」とSNSで発信した。大尉の起こした死亡事故とその経緯を知ったらこんな無礼な発言が出来るだろうか。アメリカの議会議員の品格と資質に疑問を感じる。

 このSNSを見た日本人は、「なぜあなたは祝っているのか」とか、「そもそも、彼とその家族は日本の被害者家族に謝罪したのか?」と怒りの声を上げた。日米両政府は事柄が拡がるのを避けるが如く、いずれも公式にコメントしていない。テンプル大学のブラウン教授は「日本の政治家や主要メディアがこの事件を大きく取り上げることはない。それをしたら日米関係のダメージをさらに悪化させる。日米の同盟関係は不公正だが、それでも日本の安全保障にとって不可欠であるとの認識が、日本国内には広まっている」と日本はアメリカの恩恵を受けているので、不公正な同盟は納得すべきだ、「アメリカがいなければ日本は成り立たず」と言わんばかりの傲慢なコメントを述べている。こうまで公に見下されても岸田首相ら政府関係者は黙っているだけなのだろうか。アルコニス事件は、この種の事件がもたらす不平等感が、アメリカで大統領が変わってもこのまま根強く残ることを伝えたことになる。いつまでも日本はアメリカの従属国であって良いのだろうか。

2024年3月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6041.2024年3月6日(水) トランプ氏圧勝、アメリカ大統領選の見通し

 アメリカ大統領選候補者選出のための民主、共和両党の予備選が昨日運命的なスーパーチューズデイを迎えた。民主党はバイデン現大統領が選ばれることはほぼ確実だろうが、共和党もトランプ前大統領の選出の可能性が益々強まった。これまで実施された共和党予備選では、トランプ氏が8州で圧勝し、僅かに首都ワシントンD.C.でヘイリー元国連大使に敗れただけである。そしてスーパーチューズデイでもトランプ氏の優勢が伝えられていた。日本時間今日14:00時点で、15州の内バーモント州でヘイリー氏が勝ったのを除いて12州でトランプ氏が勝利した。代議員数の多いカリフォルニア州とテキサス州もトランプ氏が抑えたことによって、ほぼ共和党候補者はトランプ氏に決定したと言えよう。今後ヘイリー氏は選挙戦から身を退くことになるのではないだろうかと気にしていたところ、夜のニュースでヘイリー氏の選挙戦からの撤退が伝えられた。

 一方、民主党の予備選はバイデン大統領以外にこれという立候補者が立たず、ほぼバイデン氏で決まりであろう。共和党の結果を受けて、バイデン氏は声明を発表した。「今夜の結果はアメリカ国民に明確な選択肢を与えた。このまま、私と前へ向かって進み続けるか、トランプ氏が私たちを混沌と分断へと引きずり戻すことを許すのか、有権者は選択することになる」と本選ではトランプ氏と自分が対決する見方を示し、改めて有権者に支持を訴えた。

 すでに先日来トランプ氏の好調ぶりに、大統領は大統領選の対立候補者としてトランプ氏に的を絞っていた。トランプ氏にとって不利になると考えられていた国家に対する反乱として、2021年の連邦議会襲撃を扇動したことは、大統領選へ立候補の資格がないとしたコロラド州の判断に対して、一昨日連邦最高裁判所は、その判断を覆す判定を下した。これでトランプ氏は取り敢えず救われた。誰が考えてもあの議会襲撃事件を前大統領が煽るとは、とても考えられないことであるが、それが許されるとはアメリカの自由とは何かと考え込んでしまう。他にも文書偽造や機密文書を持ち出した件の起訴も結論はまだ出ていない。

 バイデン大統領をいつも口汚くののしるトランプ氏には、人間性とかその品格を疑っているが、このまま行くと11月には、バイデン氏とトランプ氏が再び戦うことになる。当然気持ちとしてはバイデン氏を声援したいが、タフな大統領職を4年間全うするには、聊か健康体とは言えない言動が気がかりである。年齢的に私より4歳若いが、歩き方をはじめ、その行動には懸念がつきまとう。先月末、健康診断を受けた大統領は、軍医療機関の医師が「健康で活動的で元気な81歳」と述べ、大統領の職務を続けることが出来ると太鼓判を押した。しかし、肉体的な面は取り敢えず問題ないとしても精神的健康面、特に微かに見られる認知症現象は、どうかと心配されていたにも拘らず、その検査はしなかった。後期高齢者なりの症状が見られたとの報道があったが、敢えて検査を取り止めたことがあらぬ噂を撒くのではないだろうか。

 いずれにせよ、このままだと4年前の再戦となる。最近「もしトラ」という言葉が使われるが、予備選ではそれが実現した。本選でそうならないことを願うばかりである。

2024年3月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6040.2024年3月5日(火) 日大アメフト部事件に見る大学運動部の在り方

 受験シーズン真っ盛りの今、ネットにも受験関連の話題が随分載っている。特に大学受験では、私自身も70年近く前に現役、1浪、2浪と3回も大学受験で苦労しただけに受験生には格別な共鳴と同情を禁じ得ない。また、受け入れる大学側の事情にも苦労があることが分かる。

 そんな話題の傍らで、日大アメリカン・フットボール部員の不祥事が入学志願者の減少につながった話題が取り上げられた。昨年8月日大アメフト部員が大麻を吸引、所持していた事件が発覚してアメフト部のみならず、大学が事実を隠蔽して大学役員幹部同士が内部批判を繰り返し、挙句にスキャンダルに発展し、文部科学省からもお咎めを受ける事態になった。

 実は、その事件の影響のせいであろう、今春の入学試験に際して日大の志願者が大幅に減少し、昨年度は9万8千人が受験したが、今年度は約3割減の7万5千人にまで減った。特に文系の商学部、経済学部、法学部などでは、昨年度比で4割も減少したという。この現象は大学の財政にとっても痛い。仮に受験料が3万5千円とすると、減少した2万3千人分で約8億円が消えることになる。日大受験者の減少により、漁夫の利を得たのが「日東駒専」、中でも東洋大学で、昨年度の受験者数8万6千人から、今年度は5千人も増え、9万1千人になったという。

 日大は、事件の起きる前までは、1年間の私学助成金約90億円を交付され、大学としては財政的に随分潤っていたが、それがこの3年間は不交付となった。学生数が全国一多く財政的にはまだ余裕があるようだが、今後も助成金を交付されない場合は、厳しい財政事情に追い込まれる可能性がある。

 大学は運動部所属学生の管理を学生らの自治に任せっ放しにするのではなく、大学自体が積極的に立ち入った管理をして、大学の組織の一角としてしっかり目を放さないことが大切ではないかと思う。

 それにしても一部の大学運動部では、大学の管理からは自由にされ、合宿所に住み込んだ運動部員も、ほとんど授業には出ないと聞いている。在学中の4年間をほとんど合宿所とグランドで過ごし、勉強をすることもあまりないらしい。これでは時間を持て余した若者が大麻に手を染める隙があり危険である。そもそも強豪運動部を抱える大学の入学に際しては、優秀選手らは推薦入学と称してテストも形だけしか受けず、実力がその大学のレベルに達していない学生が多いと聞く。ある程度の目こぼしは許されるだろうが、学生なのに登校せず、勉強もせず、学力も伴わない状態を知りながら、大学卒業証書を交付する例がかなり多いとも聞く。その辺りは、大学同士でももっと情報を交換し話し合いをして、もう少し正常に戻して4年間の貴重な時間を学生らしく活動出来るよう大学も配慮することが肝心だと思っている。

 さて、71年前の今日、あのソ連の独裁者スターリンが亡くなった。当時中学生だったが、父親から「スターリンが死んだぞ」とびっくりするように話された。諸説あるが、鋼鉄の男と言われ、前代未聞の殺人鬼であったことは間違いない。例え仲間であろうと自らの出世に邪魔だと思った仲間は片っ端から殺害した。レーニンの後継者たるべくトロッキーやブハーリンを殺害し、被害者は数百万人から2千万人とも言われている。6千万人を虐殺した毛沢東に次ぐ、世界史上稀に見る大虐殺者である。スターリンの後継者となったフルシチョフ首相は、次のような言葉を残している。「1人の人間の手に大きな、事実上無制限の権力が集中することが何を意味するか、まだ十分に理解されていない」。今世界には、独裁的に振る舞っているプーチン、習近平、金正恩らのような第2のスターリンがいるが、まさに彼らにとって図星である。

2024年3月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6039.2024年3月4日(月) アッと驚くタメゴロウ ! 3題 

 「アッと驚くタメゴロウ!」ではないが、昨日首都ワシントンD.C.で行われたアメリカ大統領共和党予備選挙で、トランプ前大統領が、よもやと思っていたヘイリー元国連大使に初めて屈辱を舐めさせられた。しかも得票率が、62.8対33.3でヘイリー氏の大勝である。これまでの8度の予備選では、すべてトランプ氏が圧勝してヘイリー氏がいつ白旗を上げるのかと噂されていたくらいである。加えて先週ヘイリー氏はかつて知事を務めたことがある地元のサウスカロライナ州でも完敗しており、まだ大きい票差を詰められない。問題は勝敗の帰趨を決すると言われる明日スーパーチューズデイの結果である。明日は16の州と地域で予備選が行われる。これらの地域で過半数を獲得した候補者が、7月の党大会で正式に指名を得ると考えられている。トランプ氏がどれほどの勝利を収めることが出来るか、それによってヘイリー氏との勝負はつく。その結果次第で、ヘイリー氏も選挙戦から撤退せざるを得ないことになるかも知れない。昨日のワシントンD.C.の勝利のようにうまく行くだろうか。さもなければ、後はトランプ氏が11月にバイデン大統領との決戦に臨むことになるが、トランプ派としては、3年前の議会堂襲撃事件を煽った罪や機密文書を持ち出した罪など4件の刑事裁判を抱えており、これがトランプ氏の足を引っ張っている。実は、トランプ氏が有罪と決まれば、共和党、民主党を問わず、ほとんどの市民が大統領職に相応しくないと考えている。明日スーパーチューズデイの結果と裁判所の評決がどんな結果をもたらすことだろうか。

 もうひとり、タメゴロウがいた。今日の東京株式市場で日経平均株価が、前週末比198円高の40,109円となり、初めて4万円台に乗ったことである。先週末には、あと10円で4万円に届くというところまで来たが、それが今日現実となった。思い返すと2008年にバブルが崩壊して、その年の10月27日には、日経平均が7,162円にまで落ち込んだ。その後じりじり下がり始めて、翌年3月10日にはついに過去最低の7,054円にまで下がった。そこから徐々に回復して今日の4万円台は、実に5倍以上の株価に上ったわけである。株価は日本経済の好況だけではなく、アメリカの金利、物価上昇、株価に大きく影響を受けるので、手放しで喜んではいられないが、まずはホッとしている。

 さて、3人目のタメゴロウもいた。フィリピンのドゥテルテ前大統領が、ミンダナオ島の独立を計画しているとのニュースである。フィリピンは、憲法の規定により大統領は1期6年に決められている。ドゥテルテ前大統領は、大統領職へ未練があったようだが、憲法により再選が禁じられているため止む無く大統領職を諦め、マルコス現大統領に座を譲る形になったが、お互いに対立しているイメージがある。ドゥテルテ大統領は政界復帰をせず、アルバレス下院議員が中心となりミンダナオ島を独立させようとしているのだ。かつて一国の長だった人物が、如何に大きな島で、島だけで民主主義の三原則を行使し経済力を保持出来るにしても、ミンダナオ島民の気持ちはどうなのか、彼らの気持ちを斟酌する必要があるのではないかと思う。1島を独立国として国を二分させようというのだから、これこそただ事ではない。ミンダナオ島の主要都市ダバオにはかつて訪れたことがあるが、途上国でありながら、中々落ち着いた都市という印象だった。ドゥテルテ氏は、中央政府との和平合意に基づき将来的に自治政府樹立を目指すミンダナオ島のイスラム勢力に対して独立に手を貸すよう呼びかけたようだ。

 現状のままか、独立するかはどうあれ、それほど豊かではない国が、独立とは言いながら、それにより内部抗争が起きるであろうに、大統領を辞した人物が敢えて国内を二分しようと考えているのだから、下手をすれば血なまぐさい戦闘行為が発生する可能性がある。中国との間で海洋問題が発生している時でもあり、中国に付け込まれる可能性もなしとしない。大統領卒業生が行うようなことではないと思うが、どうだろうか。タメゴロウもびっくりしているのではないだろうか。

2024年3月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6038.2024年3月3日(日) ウクライナをネオ・ナチと考えるプーチン大統領

 イスラエルのネタニヤフ首相が、イスラム原理主義組織ハマスを殲滅させるまでパレスチナ・ガザ地区への攻撃を止めないと強弁しているのと同じように、ロシアのプーチン大統領もウクライナのネオ・ナチを排除するまで戦うと述べている。しかし、ウクライナより以上にネオ・ナチ的行動に走るのは、むしろプーチン大統領自身ではないかと自らのナチズムを隠蔽するかのような発言が気になっている。その点については、再三本ブログでプーチンこそナチズムだと批判してきた。

 そこへJBpressが今日配信したネットを見ると、プーチン大統領がアメリカの保守系FOXニュースの取材に応じて、ウクライナ・ナチズム論を述べている。それは、2年前のウクライナ侵攻に際して最大の目標は、ナチズムの信奉者ステパン・バンデラがウクライナで国民的ヒーローにされていることから、偶像破壊及びネオ・ナチ壊滅をすべきと考えている。

 バンデラは第2次世界大戦前のソ連占領下のウクライナ独立運動の闘士だった。ウクライナ民族主義者組織(OUN)というやや右翼的な団体に属し、反ユダヤ主義、反共産主義を掲げたことから確かにナチスとも連携していた。ウクライナには、ナチスに協力的だったバンデラらを英雄として、記念碑が建てられ、首都キーウにはバンデラの名を冠した通りもある。プーチン大統領は、ウクライナ民族主義者らがバンデラを崇敬し、その精神を継承しようとしていることに対して、プーチンはウクライナがネオ・ナチだと主張している。しかし、彼らは必ずしもナチズムではない。歴史的にバンデラらは、ナチス・ドイツと連携していた。だが、その占領政策が合わず、ナチスはバンデラらを捕らえ強制収容所に送ったほどである。むしろナチスから強要されたソ連共産主義との闘いを拒否している。このような経緯から現代のウクライナ民族主義者らも、ナチスの弾圧と戦った英雄としてバンデラを尊敬している。そこには多重的な原因があり、プーチンが一言の下に「ウクライナはナチズム」との主張は、ウクライナ・サイドからは大きな誤りと見られている。バンデラは、戦後ウクライナに戻れないまま、1959年ミュンヘンでソ連のKGB諜報員により暗殺された。

 ウクライナのゼレンスキー大統領は、プーチンがウクライナにナチスがいるとの虚報に対して、すべてでっち上げでウクライナにナチスなどおらず、ナチス排除のための侵略の口実にしていると厳しく非難している。プーチンの主張は筋が通っておらず、ナチスの影響が第2次大戦中から両国間に諍いの種を撒いていたことが分かる。

 それにしても、自己主張の強いプーチンが言う「ナチスをウクライナから徹底的に排除する」との主張は、他の国々からどれほど理解され、納得されるか、疑問の残るところである。

 先日プーチン政権の批判を続けて、刑務所内で死亡した反体制派の指導者ナワリヌイ氏が埋葬されたモスクワ市内の墓地で、昨日多くの支持者らが訪れ花を手向けていた。治安当局は、政権批判の動きが広がることを警戒し、ロシア各地で100人以上の市民の身柄を拘束したという。プーチン大統領は、15日から行われる大統領選の勝利は固いだろうが、国内に反プーチンの動きが徐々に拡散していくことだろう。

2024年3月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6037.2024年3月2日(土) 自覚症状はないが、体調チェックでオヤッ?

 昨年8月慶応病院予防医療センターで恒例の人間ドックを受診した結果、心臓に不整脈が見られるとの所見だった。その後8月、9月、12月に改めて慶応病院循環器内科で心電図の検査を受けたところ、現状では大きな異常は見られないので、定期的に検査をしながら様子を見ましょうということになり、その後血液サラサラのリクシアナ錠剤を毎日服用している。これについてかかりつけの整形外科、内科、糖尿病クリニック、それぞれの医師にもご相談しているが、時折脈拍数値が急落するのは、或いは不整脈と関連があるかも知れないので、次回今月21日に慶応病院で検査した時に担当医師に確認してみてはどうかとアドバイスをいただいた。

 そして今朝いつも通り血圧を測定したところ、脈拍とは別に、実に2022年5月14日以来ほぼ1年10か月ぶりに血圧の上の数値が140を超えて「142」を示した。下は「62」だったが、気にしている脈拍心拍数も「51」と3日連続で50前後を示した。一般的に心拍数は60~100と言われているので、やはり気になる。しかも、普段は90前後だが、最近は50前後の日が2~3日続いて、また正常値へ戻る状態が月に1~2度あるのでちょっと気になっていた。とりわけ今日は、血圧の上限が黄信号140を超えたことが、気がかりである。朝晩に測定しているが、毎回3回測定して中間値を記録している。時折140を超えることはあるが、それは3回の内の1度である。このやや高めの数値も心臓の不整脈症状が影響しているのかも知れない。21日に慶応病院で診てもらうので、担当医師にじっくりお話を伺いたいと考えている。

 さて、途上国の首脳の中には世襲が多いが、昨年カンボジアの首相に就任したフン・マネット首相は、33歳の時に首相となって38年間も同国首相の座に就き、カンボジア人民党党首として独裁的権力をほしいままにしていたフン・セン前首相の長男である。息子は一応総選挙により当選し与党カンボジア人民党も勝利を収め、38年間も首相兼首の父親から禅譲されたものである。父親は完全に政界を引退するわけではなく、それなりの地位に就いて息子を支えていくことだろう。しかし、40年近くも父親のフン・セン前首相が権力を握り、その後どのくらい息子がその地位に留まっていくのか不明だが、カンボジアという人口1千6百万人を抱える国家を一族が長年支配し続けることが、この国と国民にとって繁栄と幸せをもたらしてくれるだろうか。アジアの国々の中では、フィリピンやインドネシア、更に酷いのは北朝鮮だが、一族で政権をたらい回しにして国民は貧しく、されど権力者が私欲を得ているようでは、とても民主主義国家と呼ぶことは出来ない。

 幸い我が日本は、一応民主主義国家の形態を維持している。絶対的独裁者は現れないが、世襲制度は政界に蔓延っていて、二世、三世など親から譲られた世襲により活動している国会議員は、各国と比べても飛びぬけて多い。特に自民党に多く、ほぼ3人にひとりが世襲議員である。まさかカンボジアのようにはならないと思うが、そろそろ世襲制度の欠陥を精査して、もう少しハードルを課した方が良いのではないかと思う。

2024年3月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6036.2024年3月1日(金) 暗黒時代に突入する世界の政治

 昨夕唐突にメディアが伝えたMLBドジャースの大谷翔平選手が結婚したとのニュースに、大げさに言えば日本中の若者が興奮していた。出身地の岩手県では盛岡駅前で号外を配ったり、メディアでも大きく扱うほどだった。街頭でインタビューされた若い女性らはほとんどがショックを受けたと語っていた。1人の女性に大好きな大谷選手を奪われたかのようなコメントを多くの女性たちが述べている有様だった。大谷ロスであり、一種の社会現象でもある。まだ、結婚相手については普通の日本人女性だということ以外は、分かっていないが、考えようによっては、こういう話題が大きく取り上げられること自体日本社会は天下泰平である。

 ところが海外へ目を向けると、パレスチナ・ガザ地区へのイスラエル軍の攻撃が益々激しくなり、飢餓状態で食料の受け取りを待っていた人々を銃撃し、昨日も112人が死亡し、760人が負傷するなど多数の犠牲者を生んだ。ハマスの攻撃が始まって以来、すでに3万人を超える死者が出て、人道状況は悪化の一方である。流石にグテーレス国連事務総長もイスラエル軍の攻撃を厳しく非難している。しかし、ハマスを殲滅させるまでは停戦せずガザ地区を攻撃し続けると語ったネタニヤフ首相の言葉通り、イスラエル軍の攻撃に国際社会は、ただ手を拱いているだけのようである。

 ガザ地区が壊滅直前に追い詰められている中で、ウクライナ問題についても明るい兆しは見えない。昨日ロシアのプーチン大統領は、恒例の年次教書を2時間以上に亘って演説した。その中で3年目に入ったウクライナへの軍事侵攻については、「ロシア軍が主導権を握って、更に多くの領土を解放している」と身勝手に成果を強調し、また、核戦略は臨戦状態にあると脅しをかけて、欧米を強くけん制もした。今後の戦況については、多くの領土を解放し、戦争を終わらせ、ナチズムを根絶すると軍事侵攻を続ける姿勢を改めて強調した。プーチンこそが、独裁国家体制の頂点に立ち、思うがままに他国へ侵攻し、他国民を痛めつけており、それがロシアという国を横暴で残虐な国へ導いている点については、触れようともせず、ただ戦果を強調し、自らの功を吹聴している。ナチズムの根絶とは、自らこそがナチであり、その根絶を公言するとは自分自身を根絶するようなものである。ウクライナはとてもナチとは思えず、プーチン自身がナチズムの塊ではないか。核保有を見せびらかし、他国を威嚇するなんて最低の人物である。こんな男が15日から形ばかりの大統領選で当選するなら国際政治はお先真っ暗である。

 いずれにせよ、ガザの戦闘、ウクライナの侵攻は、未だ暗闇の中にあり、明るい兆候はまったく見えない。

 残念ながら上記2つの事例を見ていて、アメリカの存在感が薄れていくのを感じざるを得ない。最近「もしトラ」という言葉が、流行り出したが、もしトランプ前大統領が今秋の大統領選に勝利したら世界はどう変わるかとの不安の声である。仮にトランプとプーチンの2悪と、習近平・中国国家総書記が国際政治の場で顔を揃えるようになったら、地球上は修羅場となるのではないだろうか。

 それにしても世界は破滅と背中合わせの嫌な世の中になったものである。せめて大谷選手の活躍で明るい面を見せてもらい、我々は堅実に法を守り、出過ぎた行動を慎むことしか考えられない。

2024年3月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6035.2024年2月29日(木) 閏日の政倫審に岸田首相率先出席

 今日2月29日は4年に1度の閏日で、平年より1日多い閏年として1年が366日となる特別の日である。今日が閏日となったのは、ローマ暦では3月1日が年始で2月が年末だったことに由来するそうである。この日にお生まれの人で印象に残っている人がいた。5年前に亡くなられた兼高かおるさんである。兼高さんは、私も所属している日本旅行作家協会の会長をされていたこともあるが、一番印象的なのは、ちょうど高校へ入学した1954年に、「世界一周早回り競走」にスカンジナビア航空のプロペラ機で世界一周の世界記録を達成したことである。まだ自由に海外旅行が出来る時代ではなかったが、海外への憧れが強かった時だけに強い印象を受けたものである。まだお元気だったころの兼高かおるさんとその後旅行作家協会パーティでお話した際、誕生日が閏日なので、まだ20数歳だと兼高さんから伺ったことである。お気持ちはいつまでも若かったのだと思う。拙著「南太平洋の剛腕投手」を執筆中に、お互いに主人公のトラック島アイザワ・ススム酋長に会い、そのユニークで個性的な人柄を話し合ったことがある。兼高さんの兄上は、会社の元上司の慶大同級生だったこともあり、元上司からもしばしば話を伺っていた。どういうわけか、今日閏日になると4年に1度しか年齢を重ねない?兼高かおるさんのことが懐かしく想い出されてくる。

 さて、4年に1度という珍しい閏日に、衆議院で政治倫理審査会が公開開催され、岸田首相が出席した。これまで開催された9回の政倫審に歴代首相が出席するのは初めてである。この政倫審の開催要項については、自民党内で調整が難航し、当初非公開としてテレビ取材も許されず、どこまで真実が分かるのか疑問視され、野党やメディアからも批判的に報道されていた。そのため予定通り政倫審がどういう形で開催されるかがまったく分からなかった。そこへ昨日になって唐突に岸田首相自身が率先して政倫審に公開で出席する意向を示した。これにより非公開希望だった他の5人衆も右へ倣えするよう期待したようだ。事実そうなった。

 しかし、首相が自民党総裁としてメディアに説明責任を果たして行きたいと述べたことは、自民党内では幾分ショックだったようである。首相の意図は、今まで各議員が説明責任を果たすよう求めながらも、それは議員個人が決めることとはっきり各議員に要請することは無かったが、率先して出席すると語ったことは、党内に強烈なパンチを浴びせ、派閥からは場違いな不満すら噴出したようだ。しかし、こうでもしないと今批判を浴びている裏金問題に決着が付かないと判断した岸田首相の行動力には、その行為と決断に敬意を表したい。

 今日午後NHKテレビでその様子が公開された。今日は首相と二階派事務総長・武田良太元総務相の2人が出席した。首相の答弁を見た限りでは、野田佳彦元首相とのやり取りが興味深かった。首相が2022年に首相として7回もパーティを開いたのは異常で、勉強会とごまかさず、どう見ても政治資金パーティであり止めるべきだと、繰り返して追求した結果、「首相としてパーティを開催することは考えていない。在任中はやらない」との回答を引き出した。安倍元首相が開いていた桜の花の下のパーティなんか、金輪際やらないと言ったわけである。全党的にそうならなければ、これ自体は必ずしも成功とは言えないが、それでも首相自らが公開の場に出席し、説明したことは、それなりの成果である。

 最大派閥の麻生派会長の麻生太郎副総裁や、茂木派の茂木敏充幹事長、羽生田光一前政調会長らが、いつも騒がしいにも拘らず、すっかり沈黙してしまったのがどうも陰湿で薄気味悪い感じである。

2024年2月29日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6034.2024年2月28日(水) 驚く拒否権乱発、無断商標登録、カスハラ

 昨日の本ブログに国連五大常任理事国にのみ認められている拒否権の特権廃止をアピールしたところ、偶々タイミング良く今朝の朝日新聞「オピニオン&フォーラム」欄に「国連の存在意義」とのタイトルで国連の現在の問題点について、3人の有識者が揃って現在の国連の機能不全について問題点を指摘している。戦前の国際連盟時代から日本の満州事変や、ドイツのポーランド侵攻、イタリアのエチオピア侵攻を止められなかった無力さ、更に戦後国連になってからも、国連安保常任理事国・ロシアが隣国へ侵略することなどはとても想定されなかったとある大学准教授は厳しく批判している。国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)に関わり現地で活動している医師グループの統括責任者として活動している医師は、命を救うのは停戦であるが、それが常任理事国の拒否権行使によって実行されないことを嘆いている。もうひとりの日本国連学会理事長は、国連は時代遅れだと断言し、加盟国すべてを拘束する安全保障理事会で5つの常任理事国に与えられた強大な権限「拒否権」行使のために、安保理事会は機能しなくなったとまで述べている。

 しかし、アメリカとロシア、中国が権力誇示のためにこの特権行使で指導権を取ろうと必要以上に拒否権を行使する結果、これを排除するのは相当難しい状況にある。世界に自分勝手な人が増え、良識ある人々が少なくなったせいでもある。

 さて、今年MLBのエンゼルスからドジャースへ移籍した昨年の本塁打王・大谷翔平選手の話題が、今月キャンプインして以来連日報道され、どこのTV局もスポーツニュースは、大谷選手の話題から始まる。そして昨日オープン戦初出場でいきなり2点ホームランを放ち、ドジャース・ファンを興奮させて益々盛り上がり、今年のシーズンはこのまま大谷ブームに終始するのではないかと思っている。

 そこへ驚くようなニュースが齎された。「大谷翔平」の名を中国福建省のある企業が商標登録を申請したそうだ。洋服や水着などに使う商標として申請したそうだが、その企業に問い質すとどこまで本心か、「大谷翔平」を全く知らず、偶然名前がダブったと公言しているそうだが、大谷選手が世界的に名を知られるようになったのに便乗して商魂逞しくしたのは疑いようがない。だが、これだけ有名になった選手の名を本人の了解も得ずに、身勝手に登録するとはあまりにも人騒がせで、モラルの欠片もない企業である。大谷選手本人が知ったら何と思うだろうか。ネットを見ていると、いつものことながら中国人のずる賢い手口には非難轟々である。

 現状では、登録申請があったが、登録が認められたわけではない。かつて中国でも人気のあったフィギュア・スケーター羽生結弦選手のように、現実には登録は認められなかった例もある。それにしてもこの企業の本音は一体何だろうか。

 今日は、現実に目の前で驚く出来事があった。印鑑証明書が必要になったので、午後2時ごろ世田谷区役所玉川総合支所の担当窓口へ入った途端、中年男性の威嚇するかのような大きな怒鳴り声が聞こえた。カウンターで2人の女性係員を相手に罵詈雑言を浴びせていたのだ。書類を書きながら別の案内係に「これはカスハラですか?」と尋ねたところ、苦笑しながら「そうです」と応えられた。先日小池東京都知事が、カスハラについて対応を取ると言っておられたが、このように実際に公衆の面前で出没するのだ。それにしても区の対応は些か拙いと思う。大勢の人がいる中で係員がカスタマーから大声でやり込められているのに、いつまでもそのままの状態である。他の人びとがいることもあり、誰か別の係員が人目に付かない別の場所へ導いたら良いのではないか。このままではカスタマーは図に乗るばかりではないかと思う。結末を見ることもなく役所を去ったが、怒鳴り散らす男性はもちろん悪いが、役所の対応も少々拙かったと思う。そこにいた人たちはただ茫然としているだけだった。それにしてもカスハラはこんな風にどこでもあり得るようになってしまったのだ。情けない話である。救いは小さな子どもがその場にいなかったことである。

2024年2月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com